[#05] たった1つのルールでディスカッションを制する!「かるた」ディスカッション練習法

メール登録すると、新着の英会話講師や英語を教える仕事の求人情報をいち早く受信できます

新着求人メールは、いつでも解除できます

シリーズのインデックス

[#01] 英会話講師なら知っておきたい4つのノンバーバル・コミュニケーション 
[#02] 生徒が求める敬語レベルで英語を教えるための4つの表現方法
[#03] 生徒さんの英語をサクッと「分り易く」するminimal pairs
[#04] 生徒の発音練習に最適なレッスン「コネクテッドスピーチ」
[#05] たった1つのルールでディスカッションを制する!「かるた」ディスカッション練習法 (いまここ)

日本人はディスカッションに弱いのか?

これまでの全4回で英語の発音や表現の指導方法について述べてきました。

英語のリスニングや発音を向上させて、最終的に英語でコミュニケーションを取ることができるようになりたいと思う人が多いかと思います。

リスニングや発音が向上しても、コミュニケーションができているかというと、これがなかなか難しいのです。

かくいう私も、アメリカの大学院の授業に初めて参加した際、教授のさりげない問いかけ一つに対してクラスメイト達が畳み込むように発言する光景に、軽い目眩を覚えたことをよく覚えています。

教授の講義やクラスメイトの発言は十分に理解できていましたが、どのタイミングで発言をすれば良いのかが分からずに戸惑いを感じたのです。

では日本人はディスカッションに弱いのかというと、決してそうではありません。

初回の授業こそクラスメイトに圧倒された私でしたが、よくよくクラスメイトの発言を聞いていると難解なことは言っていないということに気づき、最後は誰よりも発言をするようになっていました。

表現力や英語力の問題というよりは、コミュニケーションの取り方が日本で慣れ親しんでいたものと異なるだけだったのです。

授業会議だけでなく、日常会話においても日本語と英語のコミュニケーションの取り方は微妙に異なります。

この違いを意識することによって、英語を使った会話が格段にスムーズにできるようになりますし、何よりも英語話者に圧倒されなくなります。

目次

1) ボーリング型?テニス型?
2) 積極的にボールを取りに行くためには
3) 使えるアクティビティ<ディカッションかるた>
4) 使えるリソース

1) ボーリング型?テニス型?

スクリーンショット 2014-04-08 17.13.11
日本語と英語のコミュニケーション方法について、よく日本語は「ボーリング型」、英語は「キャッチボール型」または「テニス型」と言われます。

「ボーリング型」の日本語だと、話者が話し終わる(=ボールを投げてピンが倒れる)まで聞き手は黙っています。

「テニス型」の英語では相手が話し終わるや否や、聞き手は相手が言ったことに反応する(=飛んでくるボールを打ち返す)必要があります。

つまり、日本語と英語の大きな違いは聞き手が反応するまでの時間にあるのです。

だから「ボーリング型」のコミュニケーションを念頭に英語話者と話すと、大きなタイムラグができてしまいます。

タイムラグを作ると、発言しようと思っていても他者に先に発言されてしまったり、どう反応しようか考えている間に話者が話し続けてしまったり、という事態になります。

さらには、「テニス型」に慣れ親しんだ話者には、反応がなくて面白みがない、もしくは会話自体をしたくないのではないか、と思われてしまう可能性もあります。

2) 積極的にボールを取りに行くためには

「テニス型」のコミュニケーションでは、聞き手が積極的にボールを取りにいくこと(=早く反応すること)が求められます。

そう言うと難しく聞こえるかもしれませんが、1つのルールを覚えることでとてもシンプルになります。

そのルールとは「AAAのルール」で、Ask – Answer – Add を会話のやり取りの中で順番にくり返すというルールです。

AAAのルール

例えば、相手が何か質問をしてきたら(Ask)自分が答え(Answer)、場合によっては相手が自分の返答に対して一言コメントするかもしれません(Add)。

その場合は、今度は自分が何か質問をします(Ask)。というように、順番にこの3つのAをくり返す、という簡単なルールです。

このルールを念頭におくと、難しく考えなくても会話が続きます。

自分が相手の質問に答えて(Ask – Answer)、特に相手からコメントがなければ自分で一言付け加えます(Add)。更に、相手から次の質問がこなければ自分から相手に質問をします(Ask)。

mine
AAAのルールのイメージ

3) 使えるアクティビティ<ディカッションかるた>

1.3〜4名のグループを作ります。
2.生徒さんの年齢や興味に合ったディスカッションクエスチョンを2〜3つ用意します。
3.異なる色のカードを各色4〜5枚用意します。
4.カードの色ごとに、異なる機能を持つ台詞を書いておきます。

機能別台詞の例:
1)Expressing your opinion: In my opinion…, If you ask me…, I think…
2)Agree/ Disagree: That’s so true!, I’m afraid I agree with you on that., Exactly!
3)Questions to ask opinions: Do you agree?, What are your thoughts on this?, Do you have anything to add?
4)Questions for confirmation: What do you mean?, Can you explain that more?
5)Summarizing: So what you are saying is…, To summarize…,
6)Interruptions: Is it ok if I jump in a second? Can I add something?

5.ディスカッションを始める前にカードの台詞の機能やニュアンスを確認します。
6.カードを台詞が見えるように並べます。
7.AAAのルールを使いながらディスカッションを始めます。(レッスンや生徒さんによっては制限時間を設けると良いです。)
8.ディスカッション中に、出来るだけ多くカードの台詞を使います。
9.カードの台詞を使ったら、そのカードを手元に回収します。
10.ディスカッションが終わった時点で、何枚のカードが回収できたかを確認します。
11.ディスカッションを振り返り、AAAが実践できたか、どのような質問や台詞が使いやすかったかを互いに共有します。
手元に台詞カードを並べることで、相手の話を聞きながらどのような返事をするかが考えやすくなります。カードに記載する台詞や機能を、生徒さんのレベルやレッスンの目的に合わせて調整することをお勧めします。

4) 使えるリソース

1.Conversation Questions for the ESL/EFL classroom: The Internet TESL Journalによる、トピック別のディスカッションクエスチョン集。テーマ毎に様々なクエスチョンが一覧になっています。

2.Conversation Strategies (Keehe & Keehe):ディスカッションの練習などペアやグループでできる活動が満載です。(第1回で紹介したものと同じ)


about me: AIKO先生
指導歴10年の英語講師。都内の中学・高校・大学での教員経験の他、個人の英会話レッスンも担当。米国コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法(TESOL)修士課程修了。

メール登録すると、新着の英会話講師や英語を教える仕事の求人情報をいち早く受信できます

新着求人メールは、いつでも解除できます

英会話講師の求人情報

処理待機中のローディング画像

処理中です……