【2018年版】英会話講師の給料相場
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2018年の英会話講師の求人・採用傾向を予測
2017年のデータを参考に、2018年が英会話講師にとってどのような求人傾向・給料相場になるかを推測しました。
当サイトに多く掲載される3種類の求人
昨年、当サイト英会話講師.comには下記の求人が多く掲載されました。
企業派遣の英会話講師(登録・業務委託型)
企業派遣の英語レッスンを提供する機関が、登録制で講師を募集し、案件ごとに登録者へ講師の依頼を行う。
依頼期間は3ヶ月~6ヶ月ほど。
スクール型の英会話講師(フルタイム・アルバイト)
店舗を持つ英会話スクールが、大人・子供向けの英会話レッスン講師を募集。
フルタイム講師やパートタイム講師など。
独自メソッド・看板型の派遣レッスン(登録型)
大手スクールが独自メソッドや看板を掲げ、登録講師を募集して、会社や学校、幼稚園や保育園に講師を派遣する。
講師は登録説明会に参加し登録。独自メソッドの研修を受け、各所へ看板を背負って派遣される。
これはサイトオープン以来続く傾向です。2018年もこのトレンドは続くと予想しています。
コーチングスキルを学習アドバイスに取り入れた英語コーチの台頭
2017年の英会話講師求人傾向に新しい流れ・トレンドがありました。
それは、「英語コーチ」という職種が多く募集されていることです。
2016年末から2017年にかけて、「英会話ジム」と呼ばれる新しいタイプのビジネスが広がりました。
従来の「英会話を学び、話す場所」という英会話スクールではなく、スポーツジムがマンツーマンでトレーニングをするように、英語コーチと呼ばれるパーソナルトレーナーが、生徒ひとりひとりにマンツーマンで専属し、自宅やレッスンでの英語学習カリキュラムをすべて独自に構成します。
多くは3ヶ月間の期間を設定し、一定期間で得られる成果を保証するというものです。
英語コーチは、英語を教える、というよりは、生徒に英語学習の取り組み方や習慣を体得させる伴走者としての役割を持ちます。実は2001年頃にはすでに学習カウンセラーという呼称で英語コーチのお仕事自体は存在していたことは確認されています。それが2017年に、ついにその役割がスポットライトを浴びて一躍トレンドになったという流れです。
英語コーチ・トレーナー型の「英会話ジム」が一種のトレンドとなり、それに伴い、英語コーチの募集や英語コーチを束ねるコーチマネージャーの職が募集されています。
英語コーチ ✕ オンライン英会話という流行
さらに、英語コーチのトレンドは、オンライン英会話への求人事情にも影響しました。
オンライン英会話は数年前からブームとなり、フィリピン人講師に加えて、初心者向けに日本人講師のニーズも高まり、オンライン日本人講師の募集も増えていましたが、2017年は、「オンライン×英語コーチ」という案件も増えました。
在宅で、インターネットや電話を使って、生徒の学習進捗のフォローや質問への回答などの生徒サポートを行い、生徒のモチベーションを高めていく仕事です。
安価で生徒から人気を集めていたオンライン英会話ですが、フィリピン人講師のみだと意思疎通がしづらかったり、モチベーションが続かない、などのマイナス要素もあったため、日本人講師が英語コーチとなって生徒のモチベーションを維持する役割を担い、学習の効果を高める付加価値を提供するサービスが登場しています。
オンライン英会話はすでに一定の知名度を獲得しましたが、「オンライン×英語コーチ」という新たなサービスが生まれた年になりました。
2018年も引き続き、新トレンドの「英語コーチ型」の職種募集が多くかかることが予想されます。
日本人講師の役割として、生徒の英語学習の方法論を示したり、モチベーション維持のためのコーチング的役割を担うことは、どの時代でも常に求められることです。
効果的な学習法の追及、さらに、生徒個人にあわせたカリキュラムをいかに構築していくか、という点を、日本人講師としてますます追求していく必要性がでてくるでしょう。
英会話・英語を学ぶ形態はますます多様化し、生徒個人のレベルやニーズにあわせて、提供側もカスタマイズが求められる時代となっています。
2018年の英会話講師の給料相場予想
英会話講師をなさっている人には「お金よりもやりがい」と考える方も多い一方で、やっぱり生活を支えるお金の大切さは無視できません。
とくにフリーランスや非常勤講師として活動している講師にとってはスキルアップと給金アップは大きな課題です。
そこで、2017年の英会話講師の給料相場を当サイト独自に調査しました。参考にしたデータは2017年にウェブ上に掲載された英会話講師の求人情報になります。なおここで言う給料とは募集段階における時給または月給のことを指します。
大学の非常勤講師や塾講師などでよくある1コマ◯◯円という給料形態の場合は時給換算して計算しています。
調査対象となった職種は以下9種類とその他です。
- 資格講師(TOEIC以外)
- TOEIC講師
- 英会話講師(成人対象)
- 英会話講師(子供対象)
- 法人企業研修
- 大学・学校の先生
- 塾講師など
- 事務・営業
- マネジメント
- その他
以下は2016年と2017年の前年比を表した表です。2017年の給料相場が2018年序盤の基準となると考えています。
時給の相場感
職種(調査件数) | 2016年 | 2017年 | UP/DOWN |
---|---|---|---|
資格講師[TOEIC以外](74件) | 3,010円 | 2,801円 | −209 |
資格講師[TOEIC](290件) | 3,113円 | 2,991円 | −122 |
英会話講師[成人対象](330件) | 2,719円 | 2,903円 | +184 |
英会話講師[子供対象](186件) | 2,096円 | 2,010円 | +4 |
法人企業研修(76件) | 3,322円 | 3,778円 | −209 |
大学・学校の先生(22件) | 3,200円 | 3,429円 | +229 |
塾講師など(26件) | 2,867円 | 2,018円 | −849 |
事務/営業(48件) | 2,012円 | 1,869円 | −143 |
マネジメント(18件) | 2,313円 | 2,053円 | −260 |
その他の講師業(124件) | 1,849円 | 2,239円 | +390 |
月給の相場感
法人研修は調査件数が2件のみなので、統計としての信頼性は低いです。
また、大学・学校の先生のデータに関しても有効となるデータがなかったため、0件となっています。
職種(調査件数) | 2016年 | 2017年 | UP/DOWN |
---|---|---|---|
資格講師[TOEIC以外](23件) | 243,500円 | 261,826円 | +18,326 |
資格講師[TOEIC](34件) | 243,500円 | 242,041円 | -1,459 |
英会話講師[成人対象](59件) | 223,800円 | 241,094円 | +17,294 |
英会話講師[子供対象](75件) | 208,857円 | 216,827円 | +7,970 |
法人企業研修(2件) | 200,000円 | 165,000円 | -35,000 |
大学・学校の先生(0件) | データなし | データなし | – |
塾講師など(14件) | 230,000円 | 237,429円 | +7,249 |
事務/営業(48件) | 204,727円 | 236,083円 | +31,356 |
マネジメント(28件) | 208,000円 | 255,643円 | +47,643 |
その他の講師業(73件) | 192,818円 | 228,918円 | +36,100 |
まとめ
少ない調査件数ではありますが、時給が下がっている傾向に対して、月給は上昇傾向にあるようです。
優秀な人材を社内に定着させてずっと働いてほしい企業が増えているのかもしれません。
英会話講師の給料相場に関してはこちらの過去記事も人気があります。
今後正社員や月給での契約を視野に入れて活動なさる方には、これから採用される人物像(ヒューマンスキル)が特におすすめです。ご一読ください。
いまから英会話講師を目指す、またははじめたばかりの方は、英会話講師になるための7ステップと採用されるレッスンスキルに関する記事もおすすめです。
現役で活動中の英会話講師はどんなことをしているのかインタビュー形式でノウハウを伺った記事は、英会話講師のキャリアパスを考える上で参考になります。
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