TOEICリスニングを大幅UPする2つの指導法
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こんにちは。英会話ビギン講師のユキコです。
リスニング練習では、リスニングの2つのスキルを常に意識して指導を行うことが大事です。
【ボトムアップスキル(Bottom Up Skill)とトップダウンスキル(Top Down Skill)】
今回のコラムでは、その2つのスキルを駆使したTOEICのリスニングスコアアップ指導法をお話しいたします。
まず、下記の2つのエクササイズ方法を取り入れます。
TOEICリスニングアップに欠かせない2つのトレーニング
シャドウイング
英文が聞こえてきたら、文節(区切れ)でCDを止め、すかさず聞こえてきたものをリピートする。
この時、スクリプトを見ずに聞こえてきた音声そのままにリピートするのがポイント。
オーバーラッピング
英文を流し、スクリプトを見ながら音声にかぶせて同時に発音する。
2つのトレーニングを使ったTOEICのパートごと指導法
以下は、レッスンや自宅学習において、TOEICの問題集を使ってできる、パートごとの具体的な勉強法です。
Part I (写真描写)
(1) 写真を見て、聞こえてきそうな英文を作る(想像する)
(2) 問題を解く
(3) 英文を聞き、シャドウイングをする
(4) オーバーラッピングをする
(5) 知らなかった単語、熟語を単語帳にまとめ、反復して覚える。
Part II (応答問題)
(1) 問いかけを聞いて、答えを想像する。
(2) 問題を解く
(3) 単語、熟語を確認
(4) Part Iの(3)~(5)をする
Part III (会話問題)
(1) CDを流す前に問題を見て(混乱するのでこの時、選択肢は見ない)これからどんな会話を聞くか、想像する
(2) 問題を解く
(3) 答え合わせの前にどんな会話だったか流れをできる限り思いだそうとする。
(4) 答え合わせをし、スクリプトを見ながら会話文の答えのヒントとなっているところにアンダーラインをする。
(5) 単語熟語を確認して、もう一度解き直しをする。
(この時、余裕が出てくるので、英語特有のイントネーション会話の調子を楽しみ、場面を想像しながら、聞く)
Part IV
Part IIIと同じ。
以上の手順を、
TOEIC 初心者 = 1題ごとに
TOEIC 中級者 = 数題ごとに
TOEIC 上級者 = Partごとに
すると効果的です。
そして、上記の練習とは別に、時々、通しで、各パートを一気に解く練習をします。
リスニングのメカニズム「Top- Down skill」「Bottom-Up skill」を意識することが大事
リスニングのメカニズムである、
Top- Down skill
(全体の意味から細部を想像しながら聞こえてきたものを理解する
Bottom-Up skill
(音声の細部=一つ一つの音を聞き取ることにより、理解する。)
という二つの能力を駆使しながら、あるいは二つの能力を相互に刺激しあいながら、聞こえてきた音声を理解するのです。
上の練習で、聞こえてきそうな英文を想像したり、どんな英文を聞いたか思い出そうとしたり、というのは「Top-Down skill を刺激」、単語熟語を確認して聞き直しをしたりするのは「Bottom-Up skill を刺激」しています。
実際に問題を解く時も、この二つのskill を使っている、と意識してください。
つまり、個々の音を聞き取ろうとしつつ、聞き逃したときは、焦らず、全体の意味がアバウトにつかめればいいや、と開き直る、という2点を、頭に置いておく、ということです。
about me: ユキコ先生
指導歴15年の英語講師。英会話ビギン マンツーマン英会話レッスン講師他、フリーランス英会話講師として活躍中。中堅英会話スクールを中心に自営の教室を開いた経験もある。TOEICや文法のレッスンに定評がある。