【詳説】英会話の教え方|英会話講師がすぐに使える10の基礎知識

英会話講師の仕事とは?

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このページでは、英会話講師になるために理解しておくべきポイントや、実際に英会話講師がどのような仕事をするのか、英会話の教え方の実践など、これから英会話講師を目指す方がすぐに使える基礎知識10選を書いてみます。

日本での「英会話講師」とは、いわゆる中学、高校などで教える英語とは違う、コミュニケーションを主体とした英語を教える人のことです。
学校の生徒と先生のように上下関係でなく、「よきスーパーバイザー」という教え方がいいと思います。

例えて言えば、講師は水泳のコーチ。
泳ぎたい、という人がいきなり海にいって「ジャボン」とつかったらおぼれてしまいますよね。
生徒はまず、プールで泳ぎの練習をします。
コーチと生徒が協力して初めて生徒は泳げる様になります。
そしてプールで泳げる様になったら今度は海へ、とステップをあげていき、最終的には生徒の目標である大海で泳いでも溺れず泳げる様になる手助けをするのです。
なんとなくイメージできましたか?

英会話講師のレッスンってどんな感じなの?実際のレッスンを例に見てみましょう

レッスン例① レッスン動画

実際の英会話レッスンの様子を動画でご紹介します。

■対象生徒:社会人 女性
■英語レベル:まったくの初心者レベル
■今回のTarget:自己紹介・家族紹介。 Be動詞。I am ~ / He/She is ~

レッスン例② レッスンの流れ

次に、30分程度の体験レッスンの様子を別の内容で再現してみましょう。
講師になった気持ちで、実際に声にだしながら再現してみてくださいね。

■対象生徒:大学生 男性生徒
■英語レベル:基本的な文法はわかっているが会話を行ったことはない。
■今回のTarget Grammar:count and non count nouns

<T: teacher S: student>

Greeting

T: Hi, my name is (あなたの名前)Nice to meet you.
How are you ? (答え方の伝授)

(答え方のフリップを使用する。自分で作成します)

So, what did you do last week?

S: (答える)

T: Ask me! (生徒に質問させる様に促す)

導入

(出来れば今日のターゲットグラマーに導く様な内容にする)

T: We had a birthday party for my friend.
We went to an Italian restaurant.
I had a piece of pizza, a glass of orange juice, and a piece of cake,
It was yummy.(絵カードを用意)

T:  OK, Today we are going to study count nouns and non count nouns.

今日のトピックに入る

T: Look at the cards, (絵カードを見せる)
I had a piece pizza. (card) No count!
I had a glass of orange juice (card) No count!
I had a piece of cake. (card) No count! OK?

How about (show the card―絵カードを見せる) French fries? Can you count?  Or you can’t count?

S: Count.

T: Good! How about meatballs ? (show the card-絵カードを見せる)

S: Count.

パターンプラクティス

T: Good job! Look at this hand put.

(ハンドアウトかテキストがあれば該当ページを指示する。)

Look at。。。(テキスト、絵カードなど)
Can you tell me which one is count or non count?

T: OK, let’s do the exercise 。。。

(テキストかハンドアウトなど).

Repeat after me!

(エクササイズを終わらせる)

Wrap Up /今日のトピックの復習

T: Do you have any questions?
Ok, let’s review today’s topic!

(生徒に加算、不可算名詞を言わせて確認。レッスン終了。)

いかがでしたでしょうか?上記は体験レッスンの一つの例ですが、このようなレベル別プランをいくつか立て、どのような生徒さんが来ても対応できるようにしておきましょう。

レッスンは原則として英語のみで行いますが、生徒が超初心者の場合は日本語を交えてもかまいません。生徒が緊張し過ぎるより、体験をして楽しかったと思ってもらう方が大切です。またレッスン後、生徒の良かった所(文法力があるとか)を大いにほめ、改善点(リスニング力をつけるとか)も必ずアドバイスをする様にします。

体験レッスン終了後、生徒が「楽しかった!」といってくれれば、あなたのレッスンは大成功です。その小さな積み重ねがあなたをすばらしい講師へとしてくれるのです。

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ネイティブの英会話講師と日本人の英会話講師の役割

現在一部の英会話スクールを除いて、多くの英会話スクールではネイティブ講師と日本人講師を採用しています。
英会話はネイティブ講師だけで教えきれるものではなく、私たち日本人講師の担う役割はとても大きいのです。

同じ英会話を教えると言うことでも、外国人講師と日本人講師に望まれる事は違います。

外国人講師に望まれるもの

■ 英語のネイティブスピーカーの代表としてとして生徒の話したいと言う気持ちを盛り上げる。
■ 自国の文化習慣を直接生徒に伝えることができる。
■ 中級以上の生徒を担当し彼等の会話力をさらにナチュラル、流暢にするための手助けをする。

日本人講師に望まれるもの

■ 同じ日本人として英語を習得した先輩と言う立場から生徒の弱点補強ができる。
■ 文法など英語を第二言語として教えることができる。
■ 生徒が精神的に壁にぶつかった時に日本語でフォローができる。
■ 生徒の大多数である初心者を中級者に導くことが出来る。
■ 資格試験など、外国人講師にとって指導が難しいものを担当できる。

残念ながら私たち日本人講師は外国人講師にはなれません。しかし、外国人講師も日本人講師にはなれないのです。
日本人講師は生徒にとって重要な存在です。
さあ、あなたの出番です!外国人講師には出来ない指導に自信をもって行って下さい。

英会話講師のレッスンプランの立て方

1レッスンの時間は学校やシステムによってまちまちですが、だいたい40分から1時間までです。平均は50分が最も多いと思います。さて英会話講師をめざすあなたは、この50分のクラスを一回するために何時間のプリペアが必要だと思いますか?

まったく教えたことの無い初心者の場合は、一回のレッスンに3~4時間はプリペアがかかると思います。結構な時間ですよね。どのようにすれば効率良くプリペアができる様になるでしょうか。
それは「各レッスンにレッスンプランを作成すること」です。

レッスンファイルを作ろう

英会話レッスンファイル

まずA4サイズのクリアファイルかクリアブックを購入します。それにひとつのクラス、もしくはひとつのグラマーターゲットごとにレッスンプランを作り、ファイリングをします。そのファイルにクラスで使用する教材をすべて入れておきます。他の講師と使う共同教材の場合は自分の分のコピーをとり、ピクチャーカードなどの場合は、色を付けたり工夫します。

レッスンプランは教えた後も必ずチェックします。新人のうちはレッスンプランどおりクラスが運ばないと思います。
タイムオーバーだったり、反対に時間切れだったり、また生徒から予期せぬ質問が来たりします。
それをレッスン終了後に簡単でいいので書き足していきます。

同じレッスンでも生徒の微妙なレベルの違いにより、エクササイズを飛ばしたり更に足したりする必要があるので、オプションのエクササイズをいくつか用意して臨機応変に対応できるとクラスで困らなくなります。
レッスンプランファイルは是非作成して下さい。最初が肝心です。

英会話レッスンのプラン

レッスンプラン構成

それでは、1レッスンの基本的なレッスンプラン構成をご紹介します。

かならずWarm-upをいれる。(5分ぐらい)

いきなりクラスに入るのはよくありません。生徒はクラスの直前まで日本語の世界にいた人です。英語の頭に切り替えるためにWarm-upが必要です。

生徒にこの一週間のトピックをきいてもいいですし、新しいニュースがあるかもしれません。全員が参加できる何か簡単なゲームでもいいです。
あまり難しいものは向いていません。とにかく頭を英語モードに切り替えること、これから楽しいレッスンが始まるとリラックスさせることが目的です。この間に遅れて来た生徒もクラスの準備に入ることも出来ます。

今日のターゲットへの導入(5分ぐらい)

さて、生徒が落ち着いてきた頃を見計らって本日の導入にはいります。
たとえば今日の文法が「未来形」なら今度のお休みの予定(長い休みならさらに良い)を英語で聞いてみます。

未来形で答えられる人もいるでしょうが、そうでない人もいるはずです。
その時の間違えはあえて直さなくて良いです。

一通り聞いた後に、ターゲットをホワイトボードに貼るか板書します。
勘のいい生徒はそこで自分の間違えに気付く人もいます。

クラスの中心(BODY)(30分ぐらい)

さてここからがクラスのメインになります。スクールでテキストが指定されている場合は音声教材をかけることが多いと思います。
音声教材の後、テキストのダイアログを講師が読みあげ生徒がリピート(コーラスリピート)します。

その後質問があるかを確認し、ペアワークで生徒同士に読んでもらいます。

その後エクササイズに移ります。これもいきなり生徒に「やってください」だと分かりにくい場合もあるのでモデルを示すといいでしょう。

オプションのアクティビティ(5分ぐらい)

英会話レッスンのイメージ

テキストだけでは足らないので、同じターゲットを使うアクティビティや単語のカードなど、本日のレッスンの復習または延長になる様なものをいくつか用意します。

生徒のレベルやその日の出来具合いにあわせてアクティビティを増やしたり減らしたり調整をしてください。ボディの部分で時間がかかった場合はこの時間で終わる様に調整をはかります。

クロージング(5分ぐらい)

本日のレッスンの復習をします。もし宿題がある場合はそれもアサインします。必ずクラス内で疑問を解決する様にし、これでクラスは終了になります。

いかがでしたか?最初はとても面倒に感じると思いますが、一度作ればあとは驚くぐらいプリペアは早くなります。
またレッスンで気がついたことはすぐに書きとめ、時々自分なりにアップデートすることをお勧めします。

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英会話講師のテキストの選び方

初心者に英会話を教える時はテキストが必要です。大手スクールの場合はオリジナルテキストを使うことが多いので、そのテキストに精通することは大切な仕事の一部です。
プライベートレッスンでは、生徒のレベルを見た後自分で市販テキストを選考する必要があります。

市販されているなかで特に良く使われる2つのテキストの主な特徴を記してみましょう。(初心者から中級者用)

2大英会話レッスン教材

Side by Side シリーズ(Pearson) Book 1~Book 4

日常会話に必要な文法を中心としたベストセラーテキスト。
中学、高校で学んだことを英会話として復習するのには最適です。
このシリーズはワークブック、音声教材、CD-ROMもあり、クラスでも自宅学習でもどちらにも対応できるすぐれた教材です。
しかし、パターンプラクティスが原則なのでこのテキストだけではクラスが単調になり過ぎ、自分でピクチャーカードや応用のエクササイズなどが用意する必要があります。

New Interchangeシリーズ(Cambridge)Intro~3

日常会話に必要なファンクションを中心としたベストセラーのテキスト。

Side by Sideと比べ音声教材が自然で現実世界を題材にし、写真も豊富に掲載されているので Side by Sideタイプのテキストに抵抗がある人にはこちらが向いています。同じく自宅学習に対応できるワークブック、音声教材、CD-Romも購入可能です。

その他にも良いテキストはたくさんありますが、最初はあれこれと手を付けず、自分でコアのテキストを決め、どのページにどのグラマーポイントがあるかが見なくてもわかる様になるぐらいまで使いこなした方がプリペアも次第に楽になると思います。

ウェブサイトも活用

以下のサイトも要チェックです。

JALT http://jalt.org/
ELT Calendar http://www.eltcalendar.com/
英語教材専門店ネリーズ:http://www.nellies.jp/

これらをリサーチの上で、是非あなたの「この一冊」を探してくださいね。
あなたが英会話講師であれば、Pearson, Cambridgeなどの出版社に問い合わせればサンプルコピーを送ってくれることがあります。

まだまだたくさんある!英会話レッスン教材

メインの会話テキスト以外では、

■ 英語で書いてある文法書
■ ピクチャーディクショナリー
■ テキストと同じシリーズのワークブック
■ テキストと同じ音声教材
■ Penguin Readersなどの読み物

などを並行して使うと生徒の伸びがより明確になると思います。

メインに使用するテキストが決まっていない方は、是非今回ご紹介したテキストを洋書コーナーなどで見てみてください。プロの英会話講師になるには、ターゲットグラマーがそのテキストの何ページに書かれているか、すべて頭に入るくらいまで把握しておく必要があります。

英会話の教材を調査する

またテキストも時代とともに内容をアップデートしなければならないのでリバイズ版が何年かに一度発売になります。まめに洋書店などを回り、常にテキスト研究を怠らない様にしてください。

年に何回か出版社などの主催でブックフェアーが開催されるので、それらに出席し情報を収集しましょう。

英会話講師が行うアクティビティの種類と副教材の作り方

英会話講師のアクティビティレッスンではテキストのみを使って教えるのはいい方法ではありません。
テキストに書いてあることだけを教えるのなら、生徒は自宅で学習することもできますね。
あなたのクラスにお金と時間をかけ受講する生徒が満足するようなクラス運営を心掛ける必要があります。

それにはクラスの中で今日習うターゲットにあったアクティビティをする必要があります

代表的なアクティビティ

以下に代表的なものを記します。

ロールプレイ

各人が(例えば講師と生徒、生徒同士)などで役割を決めます。
実際その立場になってアクトアウトします。
(例:レストランの客と従業員など)

インフォメーションギャップ

各人が同じピクチャーや表などを使います。見た目は同じですが、お互いが持っていない情報があり、それを質問しあい埋めていくアクティビティです。

ペアワーク

文字どおりペアになりテキストやハンドアウトなどを使い、一人がAのパートを読みもう一人がBのパートを読みます。
生徒同士でペアになる場合は間違えなどに気をつける様に、各ペアを回り必ず聞く様にしてください。ペアワークが終了したら間違えた所を解説します。

ドリル(パターンプラクティス)

テキストの練習問題やハンドアウトを使います。これはターゲットのグラマーや単語力を増強するにはいい練習方法ですがあまり長々と行うと生徒が飽きてしまうので気をつけて下さい。

英会話レッスンの手作りカード

次に副教材の使い方に移ります。「副教材は市販ものを使用するか」「手作りの物を作成するか」にわかれます。市販のものは色々とたくさん販売されていますが、どれもコスト的には高いものになり、あなたがプライベートで教えるとなると金銭的にはかなり厳しいものになると思います。
徐々に自分のレッスンのパターンが出来上がってくると、市販の教材ではぴったりするものが見つからずどうしても副教材を作る必要が出てきます。主な副教材は

■ フラッシュカード
■ ピクチャーカード
■ ボードゲーム(ダイズなども)
■ ターゲットグラマーなどを大きくかいた紙
■ 現物
■ ゲームに使うストップウオッチなど
■ 音声教材

などがあげられます。

また教材の使い方が重要になってきます。教材の使い方がおかしいと生徒はそれにつられてしまい、レッスンの本質がわからなくなり混乱することも考えられます。

英会話教材の有効な使い方

では有効な教材の使い方について説明しましょう。

レッスン副教材

Warm-upとして使う

ボードゲームなどをつかい生徒の緊張を取り除き、今日のレッスンに入ります。また節目のクラスで息抜きに使うことも出来ます。

前回のクラスの復習に使う

単語の書いてあるカード(例えば表が動詞の現在形、うらが過去形など)などは前回のクラスの復習に使うと有効的です。

生徒の目をテキストからそらせる

ともすると生徒はテキストばかりを見がちです。実際の会話は本とするわけではないですよね。生徒が講師の目を見て話せる様にカードはあなたの目の下辺りに持つといいでしょう。

生徒が単語を忘れた時、または新しい単語の導入に使用する

日本語を介さなくてすむのでクラスではとても助かります。

実物をみせる

英語圏の広告など実際見せなければ理解できないものなどは実物があれば分かりやすく、生徒にとっても興味のそそるものです。

これらの副教材を全て購入するのは金銭的にも負担がかかりますし、また思い通りの教材はなかなか手に入らないものです。

そこで、プロの英会話講師の多くは自分で作成したオリジナル教材をたくさん持っています。
どんどん手作り教材を作っていきましょう。それらは一度作ると、ティーチングにおいて一生使える財産となります。

レアリア(生の教材)のメリットと作り方

英会話レッスンの手作りカード

では、手作り教材はどれくらい必要で、どんなときに使えばよいのでしょうか。

生徒の目標が『海外旅行で使える英語を習いたい』だとします。あなたのクラスは海外での疑似体験が出来る様なものが理想的ですね。たとえばレストランで注文するという設定を作るとします。

これをテキストだけでこなそうと思うとどうでしょう?テキストにはメニューのサンプルが載っています。それらをクラスの中で使い、あなたと生徒さんが交代でお客のパートを行います。そして終了・・・・・

どうですか?これは魅力あるクラスですか?もしそこでテキストを閉じ、実際のメニューを使ってロールプレイをしたらどうでしょうか?生徒はまず、メニューを読むことから始めなければなりません。メニューもドルで表示されており、臨場感たっぷりです。

今度はどうですか?楽しいクラスになりそうですね。

このような実物を「レアリア」と呼びます。レアリアは語学を習う上で最高の教材となります。
しかし初心者に難しすぎる時は自分で優しい英語に改良して使います。

英会話教材レアリアのメニュー例

ではどのようなレアリアがあると便利かと言うと・・・

■ 英語圏のメニュー・・実際に使われているものが手に入るとさらに良い。
■ 英語圏の新聞や雑誌の広告・・カラフルで写真も豊富。
■ 旅行会社のパンフレット・・写真を使う
■ 通販のカタログ
■ 海外で撮影した写真
■ 言葉で説明が難しいものは実物を用意する
■ インターネットを駆使する。

など色々とあります。

英会話レッスンのレアリア雑誌の例

自分が海外に行った時は必ずそれらをチェックして持ち帰る様にしましょう。スーパーマーケットで買ったお菓子やドラックストアで買った薬のパッケージも立派な教材に変身できますよ。

そうです、あなたが何気なく購入しているものも、生徒に取っては見たことも無い新鮮な英語の世界なのです!

また英語圏のテレビやラジオのダビングも役に立ちます。中、上級クラスでは、テレビ/ラジオのコマーシャルはとても興味深い教材になります。

季節ごとにしか(クリスマスなど)味わえないものを用意すると文化の説明に役立ちます。

海外のものが入手困難な方は、Japan Timesや英語の雑誌など少し値が張りますが、国内でも入手は可能です。Japan Times の求人広告などはTOEICの教材としても使えます。

要はあなたの感性次第で、どんなものでも教材になりえるのです。

さああなたの周りを見回してみて下さい。明日からのクラスに使えそうな教材見つけましたか?これらは必ずあなたの財産になり、あなたのレッスンをより深いものにしてくれますよ。

英会話レッスンで使えるレアリアの例

英会話講師の基本事項

基本① ほめる、モチベーションのあげ方

英会話講師の褒める・モチベーションのあげかた

人は誰でも、叱られるよりほめられる方が好きです。ましてや成人は普段『良く出来たね』と言われる機会が少ないので、レッスン中に褒めることにはとても効果があります。
ではどんなときに生徒さんをほめたらよいのか、考えてみましょう。以下のようなときには是非積極的にほめてあげるようにしてください。

■ 一生懸命話そうと努力している時。
■ 宿題をきちんとやってきた時。
■ 前回学習した単語をクラスの中で使う努力をした時。
■ 学習したことだけでなく、自分でも色々考えてきた時。
■ 復習をしてきた時、また予習など自宅学習をしたことがわかる時。
■ 学習したことを外で実践してその報告があった時。
■ 他の生徒をクラス内で助けた時。
■ 自分にクラス以外でも英語で話しかけたりした時。
■ エキストラの宿題を頼まれた時。
■ クラス以外の勉強法について訪ねられた時。

「えっ、こんな単純なこともほめる対象なの?」

そう思われましたか?

その通りです。どんな小さなことでも生徒の努力を見いだしたらほめて下さい。講師にほめられて嫌だと言う人はいませんから。

ではどうやってほめたらいいのでしょうか?

■ 笑顔で!―これがポイントです。恥ずかしがってはいけません。
■ もちろん英語で!―クラスの中では英語でオーバーにほめます。
Ex) Good job!, Great, You did it!, Good try! Great!■ 英語のネイティブのようにーI’m proud of you!と言ってみましょう。
■ あきらかに見え見えなほめ方は駄目です。心を込めて。
■ しっかりと相手の目を見て。アイコンタクトが大切です。
■ グループの場合は他の生徒さんの前でほめるとやる気がでる生徒がいます。
■ 宿題などをやってきた時に、Good Work!などを記入しましょう。

生徒さんは英語を習いはじめたばかりの時はやる気があります。しかし、何ヶ月か経つとやる気が失せてきてしまうケースを多く見受けます。
ほめただけでモチベーションを上げ続けるのは困難です。生徒一人一人の興味を探り、なるべく英語と結び付けて自宅学習などを促しています。自分に興味のある分野だと、多少むずかしくてもトライしたい思うものです。

また年に何回かの海外旅行もお勧めしています。旅行から戻った生徒はまたやる気が出てきます。英語が通じた喜びと、通じなかった悔しさで一杯になるからです。

旅行までとはいかなくても、スクールなら外国人の講師と協力して話しかけてもらうとか、ちょっとしたことでも生徒のやる気を喚起できることはあります。自分の生徒の英語力のびていると感じる時に、あなたが無上の喜びを感じるようであればあなたも一人前の英会話講師です!

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基本② 間違えを正す

英会話講師の間違いの直し方

クラスの中ではあまり間違いをいちいち正さないのが良いと言う考え方があります。
せっかく英語で話そうと努力しているのに、細かい間違えまで逐一直されると、生徒さんも話す意欲が失せてしまうのは事実です。

しかしながら、あきらかに間違えていてもあいづちだけうって流してしまうと、生徒はとても不安を抱えてしまうことになります。実際多くの生徒が、「もっと間違いを正して欲しい」(特に外国人の講師に)と訴えます。

では生徒の満足度も高めながら間違いを正していくにはどうしたらよいのでしょうか?実例で説明しましょう。

生徒が答えた後に正しい答えを言う

T: Does he cook Japanese food?
S: No, he, don’t. He cook American Food.
T: No, he doesn’t. He cooks American food.

* さり気なくリピートするのがこつです。正しい答えをすぐ後にきくことにより、生徒は自分が間違えたところがわかります。

文の途中で止めたり、間違えのところでポーズをおく

超ビギナーの場合は正しい答えを一度あたえ、次に同じ様な間違えをした時にポーズを入れてみる。

T: What did you do yesterday?
S: I go shopping..
T: I …(#1)
T: I go shopping? or I …(# 2)
T: Oh, I went shopping.. (# 3)

* あくまで自然にするのがいい、とくに#3は『ああ。。。ね?』と言う感じで自然に直すと生徒も間違えに気付く。

クラスのあとでそっとフォローする

間違えの正し方は、グループレッスンの場合とプライベートではすこし変わってきます。

プライベートは自分と生徒しかいないので、多少細かく直しても生徒はグループ程人前で恥をかいたと思うことはありません。しかし、グループの場合は一人一人の性格や個性に気を配り、その人にあった直し方を心掛けて下さい。

あきらかにシャイでクラスでもあまり会話をしない人に対して、皆の前で間違えを正してしまうとそれを気にして次の週からクラスにこなくなり、ひいてはスクールを辞めてしまうと言うことにもなりかねません。そうなっては本末転倒です。

このような場合その時はサラッと流し、クラスの最後に全員の前で説明をします。

Well, let’s review today’s topic. Today, we studied ..
「there is/ there are 」(板書する)and somebody said 「There is a nice sunglasses.」(アンダーラインを引く)
But it must be 「there are a nice pair of sunglasses.」(板書する)because the sunglasses.

* 間違えた生徒を名指しするのではなく、誰かが言ってましたね。と言う言い方で直していく。
* それでも間違えた本人が納得していないようであれば、クラス終了後に本人だけに直接日本語でフォローする。

間違えは誰でもします。別に恥ずかしいことではありません。
私たちも日本語ですら完璧に話すことは不可能ではないしょうか?ましてや外国語である英語です。間違えて当然です。だから間違えは悪ではなく、自分の英語力を伸ばすステップと考えていくべきです。講師自身も間違えることもあるし、またネイティブでさえ間違えます。このことを生徒にもわかっていただいて下さい。

常に生徒の気持ちをくみ、どうすれば傷付くこと無く直すことが出来るかに気を配ることはとても大切なことです。

あなたが生徒なら『あなたの様な先生に習いたい』そう思われる英会話講師になれる様、上手なエラーコレクション(Error Correction)は講師の重要な仕事のひとつです。

基本③ フォローする

英会話講師の学習アドバイス例

英会話講師としてもっとも重要なのは、「生徒が壁にぶつかった時のフォローの仕方」です。
「英語は思ったより難しいのではないか」「やはり英会話は自分には習得は不可能ではないのか」と、生徒が思っている時は注意信号です。

普段からあなたが生徒のことを観察していれば、そのサインは見逃さないと思います。もし生徒が助けを必要としていると感じたら、まず声をかけてみましょう。

『○○さん、最近クラスはどうですか?楽しんでいますか?』
など声をかけ、そして生徒の今までの努力をほめます。

『お仕事が忙しいのに毎回レッスンにいらして頂いて、頑張っていますね。でももしかして、最近単語力をもっと付けたいとか思っていませんか?』

などと生徒の問題点をさり気なくいいます。

もしあなたと生徒との間に信頼関係ができていれば、生徒は『ああわかってくれていたんだ』と堰を切った様に自分の気持ちを話しはじめるでしょう。聞き役に徹した後、『よかったら宿題を出しましょうか?』と聞いてみます。

もし忙しくてやる時間がないといったら、『では簡単なことからはじめましょう。たとえばスーパーに行くとして、目に入るものを頭の中で英語でいってみましょう。その時にわからない単語があるとしますね。それを家に戻ってピクチャーディクショナリー(実物を見せるといい)などを使って調べて下さい。辞書だと大変ですがこれならすぐに探せますよね。それで単語が分かったらその時に覚えてしまいましょう。』

など、具体的にどうやったら生徒の苦手なものを克服できるかをアドバイスしてあげるのです。最後に『何かあったらいつでも言ってくださいね』と伝えます。

そのためにはもちろん、各パートの勉強の仕方をアドバイスできる様に普段から用意しておくのが大事です。
また同じ英語を勉強した先輩として、自分が壁にぶつかった時の話をするのも効果的です。『実は私も昔・・・だったんですよ』と失敗談などを話すと、生徒は親近感をもってくれ「先生も間違えるんだ、壁にぶつかったことがあるんだ」と思ってくれます。

英会話講師の仕事は人を相手にしている仕事です。私たちも元気な時もあればそうでない時もあります。それは生徒も同じです。

皆さんの仕事で一番大切なことは顧客である生徒の満足、生徒の英語の目標到達へのサポートであるはずです。

何度も書きますが生徒の満足はあなたの喜びであるはずです。

人の痛みがわかる講師になってください。あなたに出会ってよかったと思ってくれる生徒がいまもどこかに必ずいるのですから・・・

生徒から信頼される「ずっと教わりたい」英会話講師に求められる資質

英会話講師は、もちろんお金をもらってプロとして行う仕事です。
そのため、基本的なビジネスパーソンとしてのマナーはもちろんのこと、英会話講師ならではの資質も求めらます。

マナー

プロの講師としての身だしなみを忘れない

当たり前のことですがとても重要なことです。学校によってはドレスコードがあるところがあります。男性はネクタイ着用、女性はスカートなど細かく決められている場合もあります。プライベートレッスンの場合はこの限りではありませんが、体験レッスンのときはやはりプロらしい格好が望ましいでしょう。

時間厳守

これは全てにおいていえることですが、講師になるための面接時、体験レッスンの待ち合わせ、毎回のクラスの開始、終了などでは必ず時間厳守をしましょう。特にクラスは決められた時間に始まり終わることが大切です。

英会話講師としての姿勢

常に自分自身の英語力の向上をはかる

英会話講師を目指す皆さんは一般の方よりかなりの英語力があるでしょう。
しかし、私たちは英語のネイティブスピーカーではありません。今の英語力に満足せずにつねに努力する様に努めて下さい。特にアメリカ、イギリスのニュースなどは毎日チェックする様にしてください。最新の情報はビジネスピープルを教える時に必要です。

資格試験を定期的に受験する

生徒が目指す資格試験(TOEICなど)は必ず自分でも受験しましょう。体験しなければ教えられないものは沢山あります。

生徒の興味を大事にする

自分の担当する生徒の興味を意識し、それを取り入れたクラスが出来る様になりましょう。映画が好きな人、洋楽が好きな人、彼等の興味を英語につなげられる様にしましょう。

英語圏の文化習慣に精通する

言葉だけでなく、文化への理解も講師として求めらます。また社会的に使わなくなった表現などに注意をはかり、その理由を解説できる様になりましょう。

講師としての自信を持つ

英語講師初心者でも自信をもって、堂々とレッスンをしましょう。生徒に取ってあなたは講師なのです。初心者もベテランも彼等には講師であることには変わりません。もしクラスで質問されて答えられなくても、次回のクラスで誠実に対応すれば生徒はわかってくれます。

常に研究心を持つ

ティーチング向上のために、講師のためのセミナーなどに積極的に参加しましょう。また先輩や同僚の講師のクラスを見たり自分のクラスを見てもらいお互いに学ぶことも必要です。

英語学習の適切な時期に適切なアドバイスをする

生徒の英語力がついてきたら、外国人講師への移行をうながすのも大切な仕事です。よく中上級の生徒の方が教えるのが楽なのでそのままキープする日本人講師がいますが、それは生徒さんの目的である『ネイティブと会話したい』という目的を妨げることになります。基礎から初めて、かなり出来る様になった生徒を手放すのは寂しいことです。しかし、それが日本人講師の宿命です。あなたの指導を必要としている初心者がたくさんまっています。

生徒から信頼される英会話講師

最後に、抽象的ですが生徒から信頼される英会話講師になるために大事なもう4つの資質をあげます。それは、

■愛情
■忍耐
■ほめる
■努力

です。

生徒に愛情を持ち、たとえ答えるのが遅くても忍耐で乗り切り、出来た時にはほめ、そして自分自身もよき講師となるために日々努力することです。そんな英会話講師のあなたに出会った生徒は本当に幸せ者です!

日本人英会話講師の仕事はまだまだ無くてはならない仕事です。今や小学校から英会話のクラスを開始すると言うところまできていますが、普段日本語の中で生活している人々が英語のシャワーを浴びることは現状ではとてもむずかしいですよね。

皆さんが将来教える生徒さんが、大きく国際舞台で活躍することも夢ではありません。あなた自身が、英語が話せる様になって良かったと言う気持ちや体験を、彼等と分かち合って下さい。

生徒一人一人の目標を意識しながら、このページで学んだことを英会話講師としてレッスンに活かしてみてください。

【コンテンツ提供元:英会話ビギン株式会社】

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