英会話講師に資格っているの?英会話講師向け資格まとめ

英会話講師に資格っているの?英会話講師向け資格まとめ

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在宅ワークや自分で起業できる職種として、英会話講師の仕事はますます身近になりつつあります。
英会話講師として仕事をするにはどのような資格が必要なのでしょうか。

実は学校の先生と異なり、英会話講師になるのに必須の資格はありません。
誰でも今日から「英会話講師」を名乗ることは可能です。

ただ、実際には自分の英語力を証明できる資格がないと生徒を集めることは難しいでしょう。
また、スクールなどの求人に応募する場合には通常、応募条件として英検やTOEICで一定レベルの級・スコアを取得していることが求められます。
その他、3年以上の社会人経験が問われることもあります。

英会話レッスンと一口に言っても、その内容は様々です。
幼少のお子様から小学生までのキッズレッスン、中高生のレッスン、大学生以上ともなると目的は趣味・旅行・留学・就職など多岐にわたります。
そのため、講師に求められるスキルも多様です。

この記事では、子供英会話・中高生の英会話・大人の英会話ごとに、求められる資格やスキルをまとめます。

英会話講師に必要な資格

キッズレッスン/子供英会話講師に必要な資格・スキル

フランチャイズ教室で英会話講師を始める、スクールに所属するなどの形で英会話講師を始める場合は、一般的に以下のスキルが求められます。

・日常会話程度の英語力
・子どもが好きでコミュニケーション能力が高いこと
・英語が好きであること

日常会話程度の英語力とは「英検準2級~2級」であると基準を記載している求人情報も見られます。
応募すると採用担当者との面接があることが多く、そこでレベルチェックをされることもあります。

子供英会話講師応募の際に、あると心強い資格

・英検2級以上
・J-SHINE 小学校英語指導者資格
・民間の児童英語指導者資格
・保育士資格
・教員免許

英検については、小学生の間に英検3級をとる子どもが増えています。
準2級を取得している子どもも珍しくなくなっているため、必然的に講師に求められる英検はそれよりも上の級となります。
保護者から学習法について相談されたり、英検対策レッスンを行ったりすることも考えられるため、実際には2級でも十分とは言えないのが実情です。

オンライン英会話の場合、キッズレッスン担当者でも英検準1級以上、TOEIC860以上または同等レベルなど高いレベルの応募基準を課されているケースも見受けられます。

J-SHINEとは?

J-SHINEは小学校で英語活動や英語指導に携わるために必要な知識と技能を有していることを証明する資格で、NPO 小学校英語指導者認定協議会から認定されます。

J-SHINEの資格を持っていても必ずしも小学校で教える仕事に就けるけるわけではありませんが、資格取得のための学習内容は、子どもたちに英語を教える仕事をする人にとって大切なことが多いです。

この資格はアルクやECC、mpiなど様々な民間企業が登録団体となり指導者養成講座を開設しています。

筆者はアルクの講座でJ-SHINEを取得しましたが、子どもの発育や小学校における英語授業の在り方、授業の展開などを学ぶことが出来て実践的でした。
初めて児童英語の世界に飛び込む方にとってはおすすめの資格です。

ただ、知名度は圧倒的に低く、保護者はもちろんのこと、学校の先生にも知られているとはいいがたいのが実情です。

民間スクールで実施している研修や指導者資格

民間のスクールが実施している研修・試験を経て、取得できる指導者資格も役に立ちます。

例えば、mpi松香フォニックスでは、J-SHINEとは別に小学生英語の指導者を育成するコースがあります。
第2言語習得理論からレッスンの展開方法まで知識・実技がしっかり学べ、デモレッスンなどの実技試験もありますので、英語の先生として自信をもって生徒の前に立つことができます。
そのスクールの教室を開くわけではなくても、十分役に立つ資格です。

アルファベットやフォニックスの指導

幼稚園児や小学生低学年の子どもを教える場合は、アルファベットやフォニックスの指導法に精通しておく必要があります。
また、子どもの心と体の成長についてアンテナを張り、年齢に合ったレッスンをできるよう研鑽しましょう。
ご自分の発音に自信がない場合は、発音矯正のトレーニングを受けるなどの努力が怠れません。

保育士資格や幼稚園教諭の資格、教員免許は必要?

子供関連で、誰もが知っている資格となると、保育士資格や幼稚園教諭の資格でしょう。
保護者にとっては幼い子どもを安心して任せられます。

また、小学校の教員免許についても同様のことが言えます。
ただ、私自身はこれらの資格を有していませんし、英会話講師の仕事をする上で必要だと感じる場面はありませんでした。

子供英会話講師に必要な資格

中高生のレッスン/英会話講師に必要な資格・スキル

中高生で英会話レッスンを受講する子どもたちは、学校の授業よりもレベルの高い英語力を身につけたいと希望する傾向があります。

数年前までは小学校卒業と同時に英会話教室をやめるケースが多く見られました。
しかし、最近では高校や大学入試でスピーキングのスキルが問われることが増えているため、「なかなかやめない」のが現状です。

そのため、講師は知識・技能ともに使える英語に精通している必要があります。
CEFRでいえばB1以上が望ましいでしょう。

英検準1級~1級

「英語の全体像を俯瞰して見られる」力がある、という意味では民間の先生は英検1級を取得しておくのがおすすめです。
また、オンラインで英会話講師をする場合は、他の講師とのし烈な競争になりますので、1級はマストです。

TOEIC (LR)800以上

英検はアカデミックな内容が多く取り扱われますが、TOEICは日常的な表現からビジネスまで幅広いシーンで使われる表現が登場します。
英検に比べると受験する中高生は少ないものの、認知度が高い試験ですので英会話講師であれば受験したほうがよい試験です。
TOEICにはアウトプット力を見るSWの試験もあり、こちらのスコアを問う応募資格は今のところ見たことがありませんが、今後問われる可能性が出てくるかもしれません。

また、子どもたちは大学受験や留学の際にIELTS/TOEFL/TEAPなどを受験することがありますので、TOEICにとどまらず、様々な試験に対応できる知識が必要です。

中学校・高校教員資格

教員資格については、キッズレッスンの項で述べた通りです。
持っていることで他の教室や講師との差別化を図ることが可能です。

英会話の先生は文法を教えてくれない、といった不満を聞くことがありますが、先生が教員資格を持っていればおうちの方の不安もなくなるでしょう。

ただし、英会話講師は「英語を話せる、実際に運用できる」ことが大切ですので、教員資格はなくても全く問題ではありません。

その他、留学や海外在住の経験がある方は優遇される傾向があります。

大学生・大人のレッスン/英会話講師に必要な資格・スキル

生徒のレベルによって求められるものは多様ですが、一般的に高い英語力が求められます。
目安としては以下のようなものが考えられます。

・英検1級
・TOEIC900以上
・TESOL(英語が母語ではない人に対する英語教授法を習得していることを国際的に証明する資格)

その他、英語学習についてアドバイスし、一緒にゴールを目指す伴走者として以下のような資格もあります。

・ESAC®認定英語学習アドバイザー(アルクが認定する英語学習に関するアドバイス・カウンセリングを行う資格)

必ずしも大学で英語を専攻している必要はありませんが、英語でビジネスに携わった経験や海外在住経験が問われることもあります。

筆者はTESOL以外の3つを取得しており、どれもレッスンの役に立っています。
また、過去に業務で英語を使っていた経験が役に立ったこともあります。

大人向け英会話講師に必要な資格

英会話講師には、英語力や資格よりも求められるスキルがある

ここまで、英会話講師に求められる資格やスキルについてまとめましたが、高い英語力があっても「教える」仕事に対する適性がなければ、この仕事を続けるのは厳しいでしょう。
生徒にやる気を起こさせ、学習継続を励ますことができるコミュニケーション能力の有無が問われます。

さらに、資格ではありませんが、第2言語習得理論に関する知識は必要です。
理論に基づいた指導でなければ効果的なレッスンは望めません。
少なくとも書籍等で勉強し、理解を深めておきましょう。

まとめますと、英会話講師になるために、必ずしも資格が必要ということはありません。

ただし、応募や集客のためには資格は必要ですし、自己研鑽のためにも「英検1級を目指す」「TOEICのスコアを上げる」といった努力は大切です。
常に自身の英語、指導法に磨きをかけて、生徒に選ばれ続ける講師になりましょう。

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