フォニックスを子供に指導する順序/教材/アクティビティ例

フォニックスを子供に指導する順序/教材/アクティビティ例

メール登録すると、新着の英会話講師や英語を教える仕事の求人情報をいち早く受信できます

配信は平日7:00ころ
いつでもワンクリックで解除できます

子ども英語のレッスンでは、フォニックスの指導は避けて通れないもの。最近では保護者も英語の「読み書き」を重視する傾向があり、早期から「フォニックスを教えてやってください」とリクエストされることもあるでしょう。

ただ、言葉の学習には順序が必要です。指導の順序やポイントを工夫することで楽しく効果的なレッスンを実践していきましょう!ここではフォニックス学習をする前に必要なこと、フォニックス学習の展開順序、簡単なアクティビティ例をご紹介します。

その生徒、フォニックス学習の準備はOK?チェックポイント2つ

フォニックスを導入するとき、先生は子どもたちのレディネス(その学習内容の準備ができているか)に注意してあげる必要があります。導入前に以下の2つのポイントをチェックしましょう。

1. アルファベットの大文字・小文字の認識・名前読みをできるようになっていること

例えば、Aを見たら「エイ」」のように正しい発音で読めることが大切です。

”A says a, a, apple”のようなフォニックス・アルファベットのルールであれば、大文字の認識が出来ている段階で導入可能ですが、それ以上のルールとなるとアルファベットの読み書きが出来る状態が望ましいです。

2. フォネミック・アウェアネスの段階を経ていること

フォネミック・アウェアネスとは、音の最小単位である音素の認識のことです。英語の歌やチャンツ、リズム遊びを通して、日本語とは違う英語の音に充分親しむ期間を1~2年経てから、フォニックスの学習に入ります。

フォニックスを教えるときに使う単語は「既習」のもの

フォニックスルールを導入する際に紹介する単語(キーワード)は、既習のものである必要があります。

例えば、Fの音を初頭音として練習するにあたって”fox”を用いたとしても、それが何かわからなければ子どもたちにとって意味のある活動とは言えません。必ずイラストや写真を用いて(もしくは現物を使って)キーワードを導入しましょう。

フォニックス指導の具体的なステップ:聞く→話す→読む→書く

子どもが言葉を習得する順序にも留意する必要があります。一般に子どもは「聞く→話す→読む→書く」の順に言葉を習得していきます。そのため、フォニックスの各ルールの学習でも、まずはしっかりキーワードを聞かせてあげる必要があります。その後、絵を見て自分でキーワードを言えるようになり、ルールを学びながら単語を読むようになり、最後は自分でも書くことにつなげていけるようになります。

1.「聞く」活動

キーワードを絵カードで導入します。例えばフォニックス・アルファベットを学習する場合、”A says a, a, apple”といったジングルをよく聞き、十分子どもたちが練習できたところで、かるた取りの要領でカード遊びをします。オンラインの場合は、テキストの絵を指ささせることで理解を確認することができます。こうして楽しみながらキーワードを定着させていきます。

また、聞かせる場合は、先生の口の動きをよく見るよう、指導します。そのためには、先生も日頃から発音の練習を!YouTubeでは、ネイティブが口や舌の動きを詳細に説明しながら発音を紹介している動画が、多く公開されています。

2.「話す」活動

英語らしい発音を練習します。例えば、一文字一音の子音や短母音の学習では、”mat”のような3文字のキーワードを用いて、一文字ずつ発音を聞かせ、”m+a+t”のように音の足し算を行い、何の単語が考えさせます。

音の足し算に慣れたら、先生が言った音を生徒が一人ずつ足し算して絵カードを選ぶ、などのゲームに発展させます。

3.「読む」活動

単語レベルの読みの学習では、既習のフォニックスルールを単語の中で見つけさせ、自分で読めるように励ましていきます。

先生が見せる単語カードを声に出して読む練習をクラス全体で行ったら、今度はグループやペアで単語を読む活動をし、最終的には一人ずつカードをめくって読むゲームに発展させます。

音が似た単語を縦に並べてスピードリーディングをするのもよいでしょう。例えば”ship-whip-chip”など、それぞれの読みを確認したら、タイムを競わせながら読むのも楽しい活動になります。生徒間で読む力に差がみられる場合は、全体で競わせるのではなく、自分の前回のタイムより早いタイムを出そう、というがんばりに代えるとよいと思います。これは、オンラインレッスンでも同様の活動が可能です。

また、フォニックス絵本を読む活動では、一冊の絵本を自分で読むという達成感を感じることが出来ます。フォニックス絵本を取り入れる際は、出てくる単語をルール別に整理して、一緒に読む練習をし(先生が先に読んでしまわないように気をつけます)、その後、静かに子どもたちに黙読させます(一冊ずついきわたっている場合)。その後、クラス全体で音読し、グループやペアで読む活動をしたら、役割を決めて(どの生徒がどのページを読むか決めたり、ナレーションと役に分かれるなどして)発表形式にしてもよいでしょう。

また、ブックレポートの形で学習成果を発表するのもよいですね。絵本の中で印象に残った場面を絵や単語で表現し、発表しあうことにすれば、引っ込み思案の子どもにも楽しい活動になると思います。

4.「書く」

例えば、短母音の学習では”cat”の”a”を空欄にしておくなどして、ターゲットになっているルールを書かせることから無理なくスタートするとよいと思います。

最終的にはグループ分けして、めくった絵カードに当たる単語を前のホワイトボードなどに書くスペリングレースなどを行えるようになるとよいでしょう。「書く」力も個人差が大きいと思います。ゲーム形式の場合は、グループで助け合うよう励ますことが大切です。

フォニックス学習に必要な教材

絵カードや単語カード

あまり小さくないもの(A5サイズくらい)で丈夫なものがよいでしょう。ゲームなどに繰り返し活用することが出来ます。絵と単語は別々のものを用意します(裏表に絵と単語が表示されているものや、絵と単語が同じ面に表示されているものは不向き)。

音声教材

アルファベットフォニックスのジングルなどは先生が指導しやすいものがあるとよいでしょう。宿題として子どもたちに家で学習してもらえるという意味でも、音声教材を用意することは大切です。

フォニックスのルールを表示したカード

先生が指導する際に必要です。市販でなくても、手作りでも構いませんが、母音と子音で色を分ける、小文字で表示するといった工夫が必要です。

フォニックス絵本

絵本が自分の力で読めることは子どもたちにとって大きな喜びだと思います。短いお話になっている絵本、わかりやすく、子どもの興味を惹く挿絵の本が適切です。

子供へのフォニックス指導法 まとめ

フォニックス学習の目的は「自立した学習者」に子どもたちを育てることです。自分の力で読み書きまでできるようになった子どもたちは、さらに自分で新しい絵本を読んだり、学習したりする力を得ることになるでしょう。

ぜひ、楽しいレッスンで子どもたちに羽ばたける力をつけてあげましょう!フォニックス学習の成功は、先生の大きな自信にもつながります。

処理待機中のローディング画像

処理中です……