上達の実感を促す!キーフレーズを意識した4つのアプローチ

上達の実感を促す!キーフレーズを意識した4つのアプローチ

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英会話講師の多くは「楽しかった!」「上達した!」と生徒が喜んでくれるレッスンをするために一生懸命です。しかし講師のなかには、テキスト通りにレッスンを行うことで、淡々としたレッスンになってしまったり、フリートークで盛り上げようとしても、なんとなくポイントに欠けるレッスンになってしまう、という悩みを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

この記事ではレッスンに少し変化を与えたいと考えている講師の方へ、レッスンで「キーフレーズ」を決めることによりメリハリのあるレッスンを目指すアプローチをご紹介します。

レッスンでは必ず「その日覚えるキーフレーズ」を決める

レッスンがまとまらなかったと感じた時、多くの場合は生徒に与える情報が多すぎる事にあります。特にテキストを使い、テキスト通りに進めるレッスンでは注意が必要です。テキストには多くの情報がぎゅうぎゅうに詰まっており、ページごとに様々なフレーズやダイアログ、英単語がぎっしり載っています。テキストの流れどおりに講師が淡々とレッスンをしてしまうと、その多すぎる情報量に生徒の頭は混乱し、何を習ったかはっきり覚えていないままレッスン終了、という可能性が大きいです。

そのような状態を避けるために、「その日覚えるキーフレーズ」をレッスンの中で必ず決めましょう。「テキストにはたくさんの表現がありますが、今日はこの表現だけをしっかり使えるようにしていきましょう」と、そのレッスンでしっかり習得するキーフレーズを決めます。そのフレーズが生徒の口からサラリと出てくるまで、何度も一緒に練習します。

キーフレーズを決めるだけでその日のレッスンポイントがはっきりし、教える側も非常に教えやすくなります。このような「広く浅く」と「狭く深く」のバランスがうまく溶け合っているレッスンはメリハリがあり、ポイントも明確になり、生徒の満足度も上がっていくでしょう。

「キーフレーズ」はどうやって選べばいい?

では、キーフレーズはどのようなものを選べば良いでしょうか。

普段行っているレッスンの中で、

・生徒が興味を持ったフレーズ
・英会話で頻度が高いフレーズ
・汎用性が高いと思われるフレーズ

などの中からひとつ抜き出して、それをその日のキーフレーズと決め、それを何度も練習します。

生徒とのフリートークの中から出てきたフレーズをその日のキーフレーズにすることもできます。
「今日のキーフレーズ」と題して、キーフレーズをドンと最初から説明する方法もあります。
テキストを使ったレッスンをするならば、テキストに沿って学習しているなかで、「今日はこのフレーズを覚えましょう」と講師が選んであげることもできます。

「使いこなせるフレーズ」になるまでが大事!

次は、そのフレーズを「知っているフレーズ」から「使いこなせるフレーズ」にまでレベルアップしてもらう作業を行います。どんな状況でもサラリと口からでてくるようにするための練習です。単に「この表現はよく使いますよ。」と説明し、何度か読んでもらったり、簡単なロールプレイをして終了では、なかなか「使いこなせる」レベルには到達しません。フレーズが自然と口からでてくるレベルになるには、様々な角度からそのフレーズにアプローチし、たくさん練習することが必要になります。

使いこなせるレベルにあげる4つのアプローチ

では生徒が1つのフレーズを「使いこなせた!」と感じられるレベルに上げるには、どのような練習方法があるでしょうか?具体的なアプローチ法を考えていきます。

1. 音、リズムからのアプローチ

発音、リンキング、アクセント、イントネーション、リズムなど、音に関するポイントの中から、いくつかのポイントを選んで、生徒と練習を重ねる方法です。

例えば、生徒とのフリートークの中で一緒に作った「I went shopping in Ginza. I bought a T-shirt at UNIQLO.」という文をその日のキーフレーズに決めます。次に日本語っぽい発音になりそうなshoppingやT-shirt などの単語の発音練習から始め、bought a の部分の音の繋がり(リンキング)を説明し、それらのポイントに気を付けながら何度も練習します。次にイントネーションやリズムの練習をするために、一緒に手を叩きながら発音してみたり、机をたたいたり足踏みをして、リズミカルに読む練習をすることもできます。

このようにキーフレーズを音やリズムの角度から何度も練習していくことで、生徒は何度もそのフレーズを口にだして練習することになり、最後にはスラスラと言えるようになっていることでしょう。講師は「Good!」「Perfect!」等とどんどん褒めて気分を乗せてください。吸収が速い生徒には、キーフレーズを少し変えた応用学習まで進めてもいいでしょう。

「じゃあ次は〇〇のところを違う単語に変えて言ってみようか。同じようにかっこいい発音でおねがいね!」と一言加えて、キーフレーズを少し変化させた文を作る練習をします。このように音の色んなアプローチから何度もキーフレーズを練習してもらい、「使いこなせる」フレーズに上げる方法はとても効果的です。

2. 機械的→より自然に、を目指したアプローチ

キーフレーズを使ってより自然に会話するために、相手の名前を入れたり、会話のあいだに相づちをはさんだりするアプローチです。相手の名前を呼ぶことで、よりフレンドリーな雰囲気になることに気付いてもらったり、ちょっとした相づちで、機械的に聞こえた会話が自然な会話に変身することを体感してもらいます。

もちろんジェスチャーや顔の表情、アイコンタクトも大切。お手本を示しながら、楽しい雰囲気でより自然な会話になるように持っていきます。ジェスチャーや顔の表情、アイコンタクトなどは初心者の方でも楽しめるアプローチなのでレベルを問わず使うことができます。

WellやWow! Good!などの相づちは会話の中で間髪いれずに挟むことが大切。ジェスチャーの動きや相づちのタイミングなど、楽しく笑いながら何度も練習してみましょう。

(例)括弧の中の表現をプラスして、より自然な会話を目指します。

A:How was your weekend, (Taro?)
B:(Well, )I went shopping in Ginza.( Good! )And I bought a T-shirt at UNIQLO.( Oh, really!)

3. 想像力、五感を使ったアプローチ

キーフレーズを練習する時、できるだけ生徒の想像力や五感を使う練習を心がけます。レッスンでは実際に海外旅行に行ったり、カフェに行って英語でオーダーする事ができないので、レッスン中はあたかも海外にいるように想像力をフルに活用し、五感に訴えるアプローチを目指します。

まず生徒が想像しやすいようなシーンを講師が具体的に決めてあげることから始めましょう。例えば「Can I have some coffee?」がその日のキーフレーズだとすると、「今、カナダのスターバックスにいますよ。ガチャンガチャン、シューッ!カプチーノをつくる音が聞こえてきますね。コーヒーのいい匂いがしますね」など、海外のカフェを想像してもらったり、「今、シンガポール航空の機内にいますよ。キーン。飛行機が飛んでいます。ガチャガチャ。ミールカートがやってきました。シンガポール人のCAが近くにきましたよ」など、機内の状況を具体的に描写して想像力をどんどんふくらませてもらいます。

講師がジェスチャーや音真似をして、今どこにいるのか想像してもらうクイズ方式から始めても楽しいですね。頭の中の想像力を膨らませながらの練習はワクワクドキドキ感が増し、普通にフレーズのリピート練習をするよりキーフレーズがずっと記憶に残りやすくなるでしょう。

4. 使える場面のリストアップ

人は「これはお得だな」と感じるもの、コストパフォーマンスが良いものは興味がわくものです。このフレーズを覚えると様々な場面で使えると知ってもらうことは、そのフレーズを使いこなせることにつながります。

「Can I have some coffee?」という表現を「機内の場面」の中で習うと、その表現は機内でのみ使える表現だと生徒は思い込んでしまいます。その思い込みを取り除いてあげ、他にも様々な場面で使えることを教えてあげることも「使いこなせる」フレーズにするために非常に大切なアプローチです。

「この表現はほかにどんな場面で使えるかな?」と生徒と一緒に考えてみます。機内の他、レストランや友達の家、コンビニやパーティの場面でも使えますね、と使えるシーンをどんどんリストアップしていきます。Can I have some coffee? OK. Just a momentというやりとりも、「今はレストランにいますよ」「次は友達の家にいったとしましょう」などシーンを変えるだけで、こんな場面でも使えるのね、とキーフレーズの理解度が深まります。

「Go ahead」 などの決まり文句をキーフレーズにする際にはこのリストアップの作業は非常に重要で、キーフレーズ自体を覚えると共に、具体的にどんな状況で使えるのか、ということも生徒と一緒に考え、その状況を想像してロールプレイ練習を沢山しておくと「使える表現」へのスムーズな移行が可能となります。

キーフレーズを意識したレッスンアプローチ まとめ

この記事では、レッスンにメリハリを持たせる方法として、「キーフレーズ」を決めることの大切さと、それを「使いこなせる」ようになるための4つのアプローチを挙げました。

これらのアプローチを引き出しのひとつとして持っておくと、いままで淡々と進んでいたレッスンにちょっとしたスパイスを効かせることができます。また沢山のプロップや道具がなくても、楽しく想像力豊かなレッスンを展開することができるでしょう。

その日の「キーフレーズ」を生徒に明確に提示してあげること、そしてそのフレーズを何度も楽しく、多角的に練習し、「使いこなせる!」と感じてもらえるフレーズをどんどん増やしてあげましょう。そのようなアプローチは必ず生徒の満足度をあげるレッスンへとつながっていくはずです。

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