英語レッスンの成果を保護者に伝える9つのコミュニケーション術

英語レッスンの成果を保護者に伝える9つのコミュニケーション術

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子供や学生の生徒にレッスンをする時には、保護者の理解とサポートがとても大切です。今回はレッスンの成果を保護者へどうすれば分かりやすくお伝えできるのか、そのコミュニケーション方法を9つご紹介します。

1.保護者がお子様に英語を学習してほしい目的・目標を事前に把握する

英語レッスンを受講しているお子様の保護者の方は、共通してお子様に対し、「英語学習を通して人生をより豊かなものにしてほしい、世界を広げてほしい」などのご希望をお持ちではないでしょうか。

しかしその中でもご家庭によって、
「近々海外に赴任することが決まっていて英語が必要である」
「受験で有利になるようにしたい」
「苦手なので克服したい、子供がメジャーリーガーを目指していて英語を習いたい」
「留学を希望している」
など、具体的な理由や目的があるはずです。

英語力の基礎となるところは普遍的ではありますが、目的によって求める成果も変わってきます。保護者が英語レッスンに何を求めているのか事前に把握しておくことは、成果をお伝えするときにも情報をピンポイントでお伝えすることに繋がります。

レッスン内でも、どのような点に重点をおいて指導するのか指針が明確になり、成果も上げやすくなります。保護者や生徒の目的、目標と照らし合わせながら、レッスンの成果を具体的にお伝えしていくようしましょう。そうすることで、より深いご理解、サポートを得られるようになります。

2.フィードバックは具体的な項目を挙げて伝える

目標、目的と照らし合わせてフィードバックをお伝えすることの大切さは上に述べたとおりですが、それでは具体的に、どんな点をお伝えしていけばよいかまとめてみましょう。

ますは英語の上達を図る上で大切な、いくつかの要素を見ていきましょう。

(1) 単語力
(2) 文法力
(3) リスニング力
(4) 流暢性
(5) 発音

他に注目すべき点として

(6) 積極性
(7) モチベーションの有無

なども大切な大事なポイントになるかもしれません。

これらの要素を鑑みた上で、どの部分が強みであるのか、また苦手を克服できたのかなどを具体的にお伝えすると、よりわかりやすいフィードバックになります。

フィードバックの事例

3.その日習ったターゲット(単語・文法など)についての説明をし、成果もその場で確認して頂く(毎レッスン後に、3~5分程度)

レッスン終了後、必ず3~5分ほど時間をとり、お迎えに来られた保護者に、その日学習した内容を口頭で説明します。

限られた時間ですので細かく説明する必要はありません。「今日は○○の単語と○○の文法を使った文章を学習しました。」というように簡潔に、その日のターゲットをお伝えします。その時に、どんなところが良くできていたか、苦手だったか、できるようになったかも一緒にお伝えしてください。クラスで何を学んでいるのか、子どもたちはどのような様子なのか、毎回お伝えすることによってレッスンごとの成果を実感していただけるでしょう。

すぐに次のレッスンが入っている場合などは、ゆっくりと時間をとることは難しいと思いますが、毎度の積み重ねによってその後の良好な信頼関係が築かれます。時間の調整がきく方は、この説明の時間もレッスンスケジュールの中に組み込んでください。

4.連絡ノートを作る又はメールなどで、生徒の1ヶ月の成果を文章でお伝えする(月に1回)

これは、2つ目に挙げたもののまとめのようなものです。

生徒のご年齢が上がるに従って、お迎えに来られない保護者も増えてきます。そのような方々に向けて、確実に成果をお伝えするために、クラスでの様子やできるようになったところなどを文章でお伝えしてください。

普段、教室にお迎えに来られている保護者にも、口頭ではお伝えしきれない部分、個人的にお伝えしたいことなど、日頃コミュニケーションを取れていない事がお知らせできるとても大切な機会です。保護者全員にこの方法でご連絡差し上げましょう。

保護者にとっても、相談事や疑問などを講師に伝える良いきっかけになります。密なコミュニケーションは、生徒や保護者の満足度を把握するためにも非常に大切なことです。パーソナルなコミュニケーションが取れるこの方法は、とてもおすすめです。

連絡ノートの事例

5.電話で成果をお伝えする(随時。目安は1~2ヶ月に1回程度)

特にレッスン後にお迎えに来られない保護者に向けてのコミュニケーション方法です。普段、面と向かってお話をしたり、クラスでの生徒の様子を直に見て頂くのが難しい保護者には、時折電話を差し上げて、生徒の日頃のがんばりや成果をお伝えしましょう。

生徒の性格によっては、恥ずかしくてクラスの様子を伝えられなかったり、伝えらていたとしも、時々は講師からも様子を聞いてみたいと思われる保護者もいるでしょう。

仕事や家の事情で電話が難しい場合もあるかもしれませんが、お子様の様子は皆様きっと気にしていらっしゃいますし、保護者からは遠慮をされて積極的なコンタクトを取らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。ぜひ講師の方から、定期的に電話でご連絡差し上げてください。

電話で保護者とコミュニケーションを取る

6.保護者面談を行う(年に3~4回)

保護者と直接お話をする機会を持つことは、こちらからクラスでの様子や成果をお伝えするだけではなく、ご家庭での様子、今後のプラン、ご満足いただけているかなど、保護者の考えを知るためにも大変重要です。

また文章だけではなく、同じ時間と空間を共有してのコミュニケーションは、文章では把握しにくい相手の雰囲気なども感じ取ることができます。信頼関係を築くことは、講師側だけでなく、生徒、保護者にとっても楽しく効果的にレッスンをすすめるための基盤となりますので、面談を通して保護者とより深い信頼関係を築いていきましょう。

ご都合やご要望などで、面談の場を設けることが難しい場合は、ZOOMなどTV電話のようなツールを使ってお話することをおすすめします。

7.参観日を設ける(年に2~3回)

百聞は一見にしかずという、ことわざがあります。普段から口頭や文章でお伝えした上で、生徒のレッスンでの様子を実際にご覧頂くことによって、クラスでの状態やどのくらい上達したかなどをお伝えすることができます。

毎回のレッスンを保護者に見て頂けるように設定している先生もいらっしゃるでしょう。しかし、お子様の年齢や性格によっては、スクールや先生の方針で、普段は保護者とは別の場所でレッスンをすることを決めていることもあります。その場合は、時々オープンスクールの日を決めて、クラス内での様子を間近でご覧になっていただくと、レッスンでの様子や成長がダイレクトに伝わります。ぜひ参観の機会を設けて、お子様の成長を直に感じて頂いてください。

8.発表会をして成果をお披露目する(年に1度)

何かをやりとげるという達成感もモチベーションを上げるのにはとても大切です。

発表会の前に、一冊の本、劇や詩などの課題を選び、生徒のレベルに合わせて暗唱もしくは朗読するか決めます。そしてクラス内、必要であればご家庭でも練習するようにしていただきましょう。

本番では、練習で積み上げたものを皆さまの前で発表します。生徒にとっても自分の日頃の学習の成果を発表するいい機会になりますし、保護者もそれを見て、生徒のがんばりや成長の度合いを強く感じ取れる貴重な場になります。

生徒のなかには緊張する子もいるでしょうが、やり遂げた後の達成感は、何事にも代えがたいものがあります。その生徒の様子を保護者に見ていただくことが、何より効果的に成果をお伝えする方法になります。

9.資格試験を受験して目に見える結果をお伝えする(随時。目安は年に1回~3回)

資格試験を使うというのは、合格・不合格、また点数がはっきりと返ってきますので、成果をお伝えするにはとても有効な方法です。

生徒の年齢に合わせて、英検、英検ジュニア、JAPEC児童英検など最適の試験を選び、それを受験していただきます。その結果で、どれだけの英語力がついたのかご覧になっていいただくことができます。

受験前にはこのテストがどういう試験でどのような技能を図っているのか、合格、不合格があるのか、点数はどのように採点されるのかなど、概要を必ず保護者に説明してください。テストを受けることの大切さもご納得いただき、いざテストに臨んでいただきます。

望んでいた良い結果が出れば、これだけの成果や成長があったのだということを目に見える形でお知らせすることができます。合格という結果を手にされた生徒は、また次なるステップへと続くため、心を新たにされるでしょう。

反対に期待通りの結果が出なかった生徒にも、克服すべき点や弱点がはっきりと分かるので、次への目標が立てやすくなります。

資格試験を受験するということは、日頃の積み重ねがとても大切になりますので、講師も生徒も保護者も、共に目標を達成するために、その過程でより濃いコミュニケーションを取る機会が増えるはずです。更に円滑に成果をお伝えできる格好の機会の一つになることでしょう。

以下いくつか子供向けのものに絞って英語の資格試験をご紹介します。参考にしてください。

・英検
・英検Jr
・JAPEC児童英検
・JET
・TOEFL primary
・英語コミュニケーション技能検定試験

などです。試験によって図る技能が違ったり、会場が限られていたり、団体受験しか認めないものなどもありますので、講師や生徒のご都合に合わせて選んでください。

ちなみに筆者の働いていたスクールでは、小学生以下の生徒には英検Jrを受験いただいていました。こちらはリスニングのみの試験で、合否がなく正解率に応じて3つのグレードに分けられた判定がでますので、小さいお子様でもプレッシャーが少なく、受験しやすいテストでした。しかし、生徒・保護者のご要望や都合に応じて最適なテストを選ぶことが何より大切ですので、相談しながら最適なテストを選択し、受験して頂くようにしてください。

そして結果が返ってきた後も、必ずできたところ、苦手だったところを、上に挙げた4.5.6の方法で、双方にとって最適な方法でフィードバックをお伝えするようにしましょう。講師から詳細をご説明差し上げることで、より明確に成果を把握していただくことができます。

英語レッスンの成果を伝える保護者とのコミュニケーション術まとめ

以上「英語レッスンの効果を分かりやすく伝える保護者とのコミュニケーション術」をお伝えしました。特に未成年や学生の生徒には、安定的で継続的なレッスンの為に保護者の方の理解と協力がとても重要です。その点を理解し、これらのツールを利用してみてください。

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