【TOEICの教え方】3つのポイントとPart/レベルごとの指導法

TOEICの教え方

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TOEICの教え方~レッスンプラン作成の3つのポイント

TOEIC対策を希望する生徒には、まず「3つのポイント」を見極めてからレッスンプランを立てます。

ポイント1:TOEICを受けたことがあるか、ないか?

TOEIC対策を希望している生徒には、まず【TOEICを受けたことがあるか?】を確認します。
TOEICを過去に受けたことがある場合は、これまでの点数と次の目標(点数・期間)を聞きます。
TOEICを過去に受けたことがない場合は、まずレベルチェックを兼ねて、TOEICテストの模擬・または公式サイトなどで内容を見てもらいTOEICについて知ってもらうことがスタートです。
以下のサイトでは無料でTOEIC形式にそった問題を受けられます。

The TOEIC® Listening and Reading test

IIBC TOEIC Listening & Reading Testとは

上記のサイトはおおよその問題数とレベルになるので、現在のレベルを正確に判断するなら、やはりTOEIC主催団体ETS発行の「公式 TOEIC Listening & Reading 問題集」を買って、自宅で時間を計って解くことがオススメです。

TOEIC模擬を受けるのが手間や時間として難しい場合は、現在の会話力や英検とのレベル相関関係をもとにおおよその点数の予測することができます。

TOEICスコアと会話力のおおよその目安については下記サイトをご参考ください。

TOEICスコア650未満の目安 英検・センター試験・TOEFLスコア比較一覧表

ポイント2:緊急に必要なのか「会話+TOEIC」なのか

会社から「いつまでに●点とらなければいけない」と言われているなど緊急性が高いケースなのか、または、「将来的にTOEICも受験してみたいが今は会話をメインに・・・」という要望なのかによってアプローチも変わります。

TOEIC対策だけを行ってほしい!次の目標が緊急である、という場合は、TOEICメインのレッスンになりますので点数を取りやすいPart2、Part5からレッスンで問題演習を中心に進めます。

特に目標時期が決まっていないがTOEICに興味がある、いずれ受けてみたい、という場合は、会話のレッスンを主軸にし、レッスンや宿題の中で少しずつ、TOEICを意識したアプローチを取り入れます。
会話レッスンをビジネス英語テキストなどにして、TOEIC頻出の単語などをカバーすることからはじめてもいいでしょう。

ポイント3:点数を取りやすいPart、生徒が得意なPartから対策をする

TOEIC対策で使うテキストやアプローチはレベルや生徒の得意分野によって異なります。

「TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術」本によれば、スコアがあがりやすいパート対策の順番は
Part2⇒5⇒6⇒3⇒4⇒7⇒1
となっています。

日本人の学習者は意外とリスニングが苦手・・・と思いがちですが、TOEICの仕組み上、リスニングのほうが点を取りやすいので、Part2からはじめるのは効果的です。

ただし、ビジネスマンなどすでに英文をたくさん処理している方はPart7が得意だったりします。
生徒の得意分野から着手していくといいでしょう。
まずは、本などについている模試を受けてもらい、得意・不得意分野を把握しましょう。

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TOEICパートごとの教え方

Part1対策

Part1は写真描写の問題です。
Part1では【受身】表現が良く出題されます。

例えば、男の人が車を修理している写真があるとします。

The car has been repaired.

は不正解です。

The car is being repaired.

が正解になります。
受身の進行形・完了形は慣れないととてもわかりづらいです。
まずはその違いを説明し、一瞬で理解できるまで、違いを練習しましょう。

その他、Part1でよく登場する『現在進行形』『現在進行形受身』『現在完了形』『現在完了形受身』について、文法の概念を理解し、英文を聞いて一瞬で意味の理解がとれるまで、繰り返し単文で練習を重ねると良いでしょう。

Part2対策

Part2は、初心者が対策をして点数を取りやすいパートと言われています。
Part2は応答問題ですが、その質問形式は、何パターンかにわけられます。
依頼、申出、許可、誘い、提案、招待などの決まった表現があるので、そのパターンと答えのセットをマッチングなどで覚えてもらいましょう。

中でももっとも出題数が多いのが、【WH疑問文】。
文頭がWH疑問文、be動詞、助動詞で始まるかを聞き取るだけで、消去法が使えます。
その中でも、WH疑問文にて「What、Who、Where、Why、How、Whose」で始まったとき、YesかNoで始まる解答は100%不正解になります。
また、Why で始まる問題が出た時に、Because で始まる選択肢があったら、その選択肢はほぼ間違いであることが多いです。

まずは、WH疑問文の問題だけを集めて集中的に練習するといいでしょう。

そして、次に【Yes/No疑問文】です。
TOEICでは前半は簡単な問題が多い傾向にあるので、PART2の最初の1~10問ではYesやNoが正解である確率が高いですが、後半はYesやNo以外の解答にも注目しましょう。
例えば「Has he ever been to Tokyo?」と聞かれたときに、
答えが「About twice a year.」や「He was born in Tokyo.」となったりします。

また【Yes/No疑問文】の仲間として、「She didn’t take a test, did you?」といった【付加疑問文】がでます。
Part2によく出てくる質問と回答のセットを暗唱して、瞬間的に答えられるレベルまで繰り返し練習しましょう。

Part3・4対策

Part3,4 では問題文を先読みしてから問題を解きます。
そのため、問題文を瞬時に理解する力が必要です。
まず、パターンに慣れるために問題文の特徴とパターンを解説します。

タイムトライアル練習で、次の問題にいくまでの数秒の間に次の問題文を読み取る先読みの練習を行います。

Part4は初心者レベルでは手を出しにくいパートです。
あえてこのパートはレッスンとしては攻略せず、生徒のレベルがあがってきてから取り組むのも手でしょう。

Part5対策

まず、TOEICに登場する文法の大枠を理解してもらうために、TOEIC文法をターゲットにした薄いテキスト、例えば「TOEIC英文法出るとこだけ」などを使い文法のをしっかり理解してもらいましょう。

文法の概要を理解したら、次はタイムトライアル練習です。
Part5は、

(1)文法(と品詞)を問う問題⇒読まずに解く
(2)語彙を問う問題⇒読んで解く
(3)文法と語彙の両方を問う問題⇒読んで解く

の3つの種類に分かれます。

読まずに解く問題は5秒程度で解く練習をし、残った時間を「読む問題」にあて、平均1問20秒、Part5と6で20分で終わらせるタイムマネジメントをします。

もし4つの選択肢が同じ単語(語根)を持つ異なる形であれば、その問題は品詞を問うものであり、文法・または動詞の時制に重点を置いていると考えられます。
初心者レベルはこの問題から着手します。

4つの選択肢すべて完全に異なった動詞・名詞・形容詞、または副詞であればその問題は語彙力を計るものであり、意味に重点を置いています。

4つの選択肢が異なった前置詞・接続詞・頻度の副詞等である場合、その問題は文法・語彙の両方を問うものであると考えらえます。

問題を解いた後は、なぜこの選択肢を選んだのか、を必ず生徒に確認します。
また、解説のときには、答えがあっているかあっていないか、だけではなく文の全体を理解してもらい、重要表現や単語は単語帳にメモしてもらうように指導します。
特に点数が低い人はPart5はPart2の次に点数のとりやすいパートです。
ここに時間をかけると良いでしょう。

Part7対策

TOEICは問題数、文字数がとても多いテストです。
そのため、速読の力が必要になります。
1分間に150ワード読めるスピードであれば、TOEICの問題は時間内に解くことができるといわれています。

そこで、Part7のテキストを使い、速読の練習をします。
速読の方法として、下記の手順をご紹介します。

(1)英文を読む(時間を計る。できれば1分以内で)
(2)和文を読む(意味を理解する)
(3)英文をもう1度読み、わからない単語に印をつける
(4)和文と照らし合わせ、わからない単語の意味に印をつける
(5)もう一度英文を読む

この方法で、長文読解の理解スピードを徐々にあげていくことができます。

Part7の問題を使った速読練習を積み重ねていけば、情報を読み取る力も徐々についてきます。

その他、TOEIC解法のテクニックは様々なサイトに載っています。
以下のようなサイトを参考にしてみてください。

パート別にTOEIC試験のコツをまとめた【読んでスコアアップしよう】

英語初心者向けTOEIC指導法~500点取得を目指す教え方

ここでは、レベル別の指導法として、一般的な大学卒業者で一番多いボリュームゾーンである英語初心者、TOEIC300点代後半から400点代前半からスタートする学習者への指導法をご紹介します。

英語初心者に500点を取らせる方法は、ズバリ「口頭練習」です。。口頭練習で、格段にTOEICの点数を上げることができます。

英語初心者は圧倒的にリスニングが弱いです。これは、テキストの音読をさせると明らかです。例えを挙げてみます。

初心者がリスニングが弱い3つの原因

(1) 日本語の影響で、すべての音節を母音で終わらせ、英語特有の音と音のつながり(アシミレーション)が分かっていない。

(英語初心者の英語発音の認識例)

Yes, it is. =イエス、イットイズ  
Not at all.=ノット アットオール など。

(2) 音節を無視して文全体を一気に読んでしまう。

(3) 英文のストレスの置き方がわからない。

以上の弱点を、多くの初心者が共有しています。

初心者がリスニングを苦手とするのは、正にこのことが原因です。「発音が悪い=英語の音の認識が間違っている」ということになります。つまり、発音を矯正することにより正しい英語の音の認識を促し、それによってリスニング力を向上させることができる、とも言えるのです。

発音を矯正するにはひたすら音読練習をさせる以外に方法がありません。すなわち、初心者の場合はリスニングそのものの練習、というよりも、音読練習が勉強時間の多くを占める、ということになります。

音読練習の具体的な方法

1. 教材

初心者が取り組みやすい単文を、大量に音読する必要があります。

これにはTOEICのPart 1の問題文そのものが適しています。Part1 から始めて口頭練習に慣れたら、Part 2に移っていきましょう。無理にPart 3,4の長い文脈のものに取り組むことは禁物です。具体的には、TOEIC公式問題集が最適です。

2. 練習方法

(ア) 講師の後についてリピート

この時、講師は、単語および文の意味を解説するのと同時に、文の切れ目を教えます。生徒が意味もわからずリピートすると効果がないので、生徒が理解していることを常に確認しつつ進めます。

同時に生徒の発音を直しましょう。完璧な発音を求めてはいけませんが、生徒なりに日本語発音からある程度脱却することを目指して、極端に乖離した発音を矯正していきます。

(イ) CDを使用してテキストを見ての練習

ここでは正確性を追求して、間違って文をリピートしていないか確認します。

(ウ) CDを使用してテキストを見ずに練習

文節ごとにCDを止めて練習することから、徐々に止める回数を減らして長めのフレーズがリピートできるように練習させます。

(エ) シャドウイング

ここまで達することができたらしめたものです。(ウ)の段階である程度のフレーズがスムーズにリピートできるようになったら、シャドウイングにトライしてもらいましょう。生徒が英文をプロセスする速さをスピードアップすることができます。

注意点

・生徒が意味が分からずにリピートすることを絶対に避ける。
・必ず文を見ずにリピートできるところまでもっていく。

英語初心者へのTOEICボキャブラリー増強法

1. 教材

「旺文社 TOEIC テスト 英単語ターゲット1500」がお勧めです。

写真描写問題をはじめ、TOEICテストの特徴を非常によく捉えながら、英語力がそれほど高くない人でも圧倒されないようにコンパクトにまとまっています。後半には頻出単語をバランスよくちりばめた、様々な種類のビジネス関連の短いパッセージもあり、英文ビジネス文書に読み慣れていない人でも無理なく導入ができるようになっています。

2. 指導方法

ボキャブラリーを習得する上でも、やはり口頭練習で口に出して言うことで習得させていきます。具体的な手順は、リスニング練習の時と同じです。違うのは、シャドウイングまでを自宅でやってきてもらい、授業内でもテキストを見ずに講師の後にリピートしてもらった後、ターゲットの単語の意味を言ってもらうことです。

4. 英語初心者へのTOEIC基本文法おさらい法

1. 教材

中学高校の英語のおさらいをする教材を使いましょう。大人向けに編集された書店でよく見られるものでもよいし、手元にあれば、実際に高一の基本文法問題集(高一は基本英文法事項のほぼすべてを網羅し、かつ複雑すぎる文法事項が入っていないので適切なのです。)を使用してもかまいません。ポイントは、ターゲットとなる文法事項が空欄になっていて、空欄を埋めることで文法理解が確認できるもの、そして難しい問題集は選ばない、ということです。

2. 指導法

以下の手順で指導します。

授業内で基本文法の説明

授業内で例題を一緒に解く。(この際特に書き込まずに口頭で行う。)

問題集と解答を一緒に自宅に持ち帰っていただき、家で空欄に“口頭で”正解を入れて問題文全体を音読していただく。

自宅で練習してきてもらった範囲を授業内で音読してもらい、正解を迷わず、スムーズかつ速やかにいれることができるようになっていることを確認する。

注意点

「スムーズに」という点が重要です。つっかえつっかえ、あるいは考え込んでしまうようでは、練習が足りていない、ということです。宿題の範囲を減らして、スムーズになるまで練習してきてもらいましょう。学校英語の勉強のように時間をかけて正解しても意味がありません。あくまでも「瞬時に」正解が言えるようでないと、スピードが命のTOEICの対策にはならないのです。

英語初心者へのTOEIC Reading セクション導入のタイミング

これまでの1~3の指導内容では、公式問題集はリスニングパートしか使用しません。

リーディングセクションに取り組み始めるのは、文法復習とリスニングのトレーニングが軌道に乗り、基本文型、基本時制がスムーズに頭に入り始めてからにしましょう。

リーディングセクションでは徐々にパート5から始めて行きます。Part5が慣れたら、Part6に進みましょう。それにも慣れたら、いよいよPart7に入っていきます。Part7では表、メールチャットなどの一つの文が短いものから取り組みましょう。生徒さんに過度の負荷がかかる長文、大量の英文に取り組ませるのは大分慣れてからにすることが肝要です。

英語初心者がTOEICを受験するタイミング

4までのプロセスで、Part1からPart7のボリュームの少ない問題に慣れた段階で、腕試しをさせましょう。文の長いもの、ダブル・トリプルパッセージの問題を捨てても、それ以外の問題である程度の正答率を保てれば、500点近い得点になるはずです。この受験でTOEIC受験の度胸をつけ、目標まであとすこしですね、と力づけて授業を継続、さらに慣れてきたな、と上達を感じた時点で2度目の受験をすすめ、500点をクリアするよう励ましましょう。

TOEICの教え方まとめ

TOEICで必要な知識・能力は以下のようなものです。

■ボキャブラリー(主にビジネスで使う単語)
■文法(品詞・受身・接続詞・時制・関係詞など)
■リスニング(音を聞き分ける力、音を保持する力、スピード)
■速読力(1分間150単語程度理解できる速読力)
■情報処理力、スキャニング力

これらの基礎英語スキルを徐々にあげつつ、TOEIC解法のテクニックも盛り込んで指導します。
TOEIC攻略のテクニックは、

■TOEIC問題のパターン化
■問題への慣れ・スピード
■タイムマネジメント

などが含まれます。

初心者あれば、点数のとりやすいPart2とPart5、Part1を中心に対策。
中級レベル以降は、生徒の得意を伸ばすか苦手を対策するか見極め相談しながら、Part3,4やPart7の対策を取り入れていきましょう。

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