自己肯定感を高めて英語好きへ導く!3つの指導アイディア

自己肯定感を高めて英語好きへ導く!3つの指導アイディア

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「好きこそ物の上手なれ」

これぞ「英語力アップ」近道の秘訣です。既に自分が得意とするモノや好きなモノを英語で表現できたら、自己高揚感や自己肯定感も得られます。

逆に自分の知らない、興味のない事柄を無理やり英語にしなければならなかったら、とてもシンドイですよね。

そこでこの記事では、学生または大人の生徒が楽しみながら4技能をフル活用して、英語力も身につけられるオススメ指導アイディアを3つご紹介します。

指導アイディア(1)好きなモノ英語パンフレット

自分が好きなモノ・得意なモノを英語で表現できることが目標です。そのことについて詳細を調べ、自分の言葉で書き、世界に一つのオリジナルパンフレットを作成します。

自身のスクリプトは音読暗記練習をし、パンフレットの中身を紹介しながら、みんなの前で発表します(1人2~3分)。パンフレットは手書きで色画用紙を使っても良いし、Microsoft word/publisherなど、学習者各自の好みで作成すると良いでしょう。

ステップ1:自分が好きなモノを英語でブレーンストーミング

学習者に「あなたの好きなモノは何でしょう。」と尋ねてみます。音楽?読書?映画?スポーツ?料理?etc…なんでもOKです。

まず、その学習者が興味のあるモノを一つ選んでもらいます。それについて会話をしてもらいます。学習者が多いクラスの場合は、ペアやグループにして話させてみましょう。初心者にはまずは日本語でも良いでしょう。

生徒の発言を促進するために、まず教師が自分の興味あるモノ・好きなモノを言ってみます。

T: I like Japanese dramas. Especially, I really like 〇〇○(そのドラマのタイトル)
My favorite actress is ~(俳優の名前)because she is very pretty.
Do you like Japanese dramas?

What do you like?
What kind of dramas do you like best? Why? 

Are you interested in~? Why?
Can you explain it more details?
Do you have any specific memories for that? etc….

何個かトピックの例を挙げてみます。

・日本の小説/TVドラマ/映画/俳優/歌手
・日本料理/お菓子 ・自分の得意とするスポーツ etc…

ある程度、ペア・グループで話したら、時間があれば、また別のペア・グループと話します。 そして、自分が発表したいモノをクラスシェアしてもらいます。

ステップ2:自分が興味のあるモノについて調べて書いてみる

各自興味あるモノについて、詳しく調べてくる時間を取ります。もしパソコンが手元にあれば、その場で調べてもらうのもいいですね。

インターネットで調べたものをコピペはせず、自分の言葉で書いてきてもらう様にします。その際、出来るだけ、習った単語や文法を使って書いてみます。中学生は中学生なりに、高校生は高校生なりに、初心者は初心者なりに。手書き・タイプどちらでも可。A4サイズ1枚位で良いでしょう。(400~500字程度)

学校などで学習者が多い場合は、教師がフィードバックする前に、まずペアやグループで学習者同士のフィードバックをしてみるのはどうでしょう。これがまず第1稿となり、提出させます。次に、教師がフィードバックをし、学習者に返却します。

ステップ3:好きなモノパンフレットを作る

必要であれば、教師は個別にフィードバックをします。特に、まだ習っていない単語を使っていた場合、クラスメートがわかりやすい習った単語で言える様に指導すると良いでしょう。 最終原稿の提出はタイプが望ましいかもしれません。

学習者はフィードバックされた原稿をもとに、正しい英文を載せたパンフレット作りを開始します。(全文載せなくても良し)手書きなら、B4サイズ(完成後2つ折にするとB5サイズとなる)の色画用紙に、色鉛筆/マジック、写真の切り抜き等を貼って、好きな様にアレンジします。Publisherで作成するのであれば、著作権もあるので、写真等のリンクも載せる様に伝えた方が良いでしょう。

ステップ4:各自原稿の口頭練習

クラスであれば、ペアやグループで学習者同士でも互いに練習しましょう。 教師も発音指導などフィードバックをします。

ステップ5:発表当日

いよいよ最終段階。パンフレットを見せながらみんなの前で発表します。各発表後、クラスメートからの質疑応答を受け、全員終わったら、みんなで感想タイムにします。

教室であれば、完成版を暫くの間、教室内に貼ったり、廊下の壁に貼ったりして、みんなが閲覧できるようにするのもいいですね。

指導アイディア(2)About me

このアクティビティの目標は、英語で自分自身を表現できるようになることです。子供の時はどんな子で、今までどんなことをしてきたのか、今何をしているのか、また、将来の夢を語るのもいいでしょう。自身の写真等も加えPPTでスライド作りをしていきます。

PPTに直接自声ナレーションを入れるのも有りです。もしくは、学生たちが慣れ親しんでいる動画作りで、実際に自分が演じてみても良いでしょう。最後は、各自発表します(1人5分位)。

ステップ1:テーマ「自分は何者?」で会話

まず、学習者に自分について語ってもらう、もしくは書いてもらいましょう(書くのは宿題としても良い)。教室なら、ペア・グループで話すといいでしょう。その時、互いに質問し合うのが良いですね。

初心者は英語で書くのが難しそうなら、宿題として日本語で書いてきて、教師が助けながら英文を作っていくと良いかもしれません。また予め、大体のリストを書き出してあげると学習者たちも書きやすいかもしれません。

「自分は何者?」の紹介の例として、

・出生地
・家族構成 ・現在住んでいるところ
・今のお仕事
・なぜその仕事を選んだのか
・学校/会社紹介
・趣味
・最近、熱中しているモノ
・何で今英語を勉強しているのか
・英語をどのように役立てたいのか
・将来の夢 など

などが挙げられます。

ある程度ペア・グループで話したら、時間があればまた別のペア・グループと話します。 「About me」も、(1)のパンフレット作りの時と同じように、出来るだけ習った単語や文法を使って書いてみます。 A4サイズ2枚位で良いでしょう。(1,000字程度)

学校など学習者が多い場合は教師がフィードバックする前に、まずペアやグループでの学習者同士のフィードバックもいいですね。これがまず第1稿となり、提出させます。

その後、教師がフィードバックをし、学習者に返却します。

ステップ2:PPTもしくは動画を作る

(1)のパンフレット作りと似ていますが、学習者はフィードバックされた原稿をもとに、正しい英文を載せたPPT作りを開始していきます(全文載せなくても良し)。写真等を好きな様にアレンジしたり、自分が撮った写真を載せるのであれば問題ありませんが、その他の場合は著作権もあるので、写真等のリンクも載せることを伝えた方が良いですね。

また、PPTの中にナレーションを入れたり、自分で動画を作成するのであれば、音声はこの時でなく次の口頭練習をした後で入れていくようにしましょう。

ステップ3:各自原稿の口頭練習

(1)のパンフレット作り同様、クラスであれば、ペアやグループでの学習者同士でも互いに練習します。 教師も発音指導等、フィードバックをします。

ステップ4:発表当日

最終原稿提出。クラスであれば、みんなの前で発表します。各発表後、クラスメートからの質疑応答。全員終わったら、みんなで感想タイムです。

指導アイディア(3)英語ストーリー交換日記

このアクティビティの目標は、いろいろな英語表現を楽しむことです。特に、リーディング・ライティング力UPにつながっていくでしょう。

学習者自身が書いた話を他のメンバーに渡し、その人がその話の続きを書いていく、言わば、交換日記ストーリーです。人数が多ければ多いほど、いろんな人の価値観や世界観が見れて面白い結末となるでしょう。

3人クラスであれば、3人で交換、4人であれば、4人で交換、またはペアを決めて交換するかは、学習者と教師の間で決めるといいですね。1対1のプライベートレッスンであれば、講師と2人だけのやり取りになりますが、それもそれで面白いでしょう。

期間は、3ヶ月程、または学校であれば学期中続きます。ストーリー交換後は一冊の冊子にし、各自やり遂げた達成感と一緒に、仲間との良い思い出となることでしょう。

ステップ1:あなたもストーリーテイラー

初回や学期の初めに、みんなで「交換ストーリーをしましょう」と伝えてみましょう。3ヶ月もしくは学期間継続されることを伝えます。次回の授業までに各自ノートを用意させます。(メールでもOK)

最初は本人がどんなストーリーになっていくのか想像しながら、まずは出だしをノート半分位書いてきます。メールでなら、250字くらいでしょうか。もちろん、わからない単語等は調べても良いですが、出来るだけ習った単語で説明できる様に促しましょう。

ステップ2:初めてのストーリー交換

学習者は教師に作成したストーリーを提出します。文法などをフィードバックをし、学習者に返却。人数が少ない場合は、当日に返却・返信できるといいですね。

その後、各自がノート交換します。メールでなら相手に送信します。そして、その相手からのストーリーの続きを書いていきます。そして、また次回の授業でフィードバックされ、交換していくという形を3ヶ月/学期中続けます。メールでのやり取りも同様になります。

ステップ3:冊子作り

授業最終に近づいてきたら、今まで交換されてきたストーリーを一冊の冊子にします。冊子にする前に、本人に自分の冊子のタイトルを決めてもらいます。冊子作りは、人数が少ない場合であれば、学習者がするのではなく、教師がまとめてしてあげても良いでしょう。また、メールでのやり取りであれば、PDFファイルにまとめ上げるか、PPT作成も可能です。

学習者・教師の好みで、ペア/グループでの動画作りもいいですね。以前、ある学生たちは3人グループで、Photoアプリを使い、その画像に合わせてストーリーの音声を録音し、一つの動画を築き上げていました。

まとめ

インターネットが普及された今、あらゆる情報はパソコンやスマホだけでも簡単に手に入ります。大事なことは、その情報を活かしながら、学習者自身の体験に落とし込んでいくことです。

学習者たちが4技能フル活用した英語力UPに上手に活用できるよう、教師も彼らに寄り添い、一緒に伴走していきましょう。

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