私の英語勉強法と生徒が英語につまったときの対処法

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フリーランス英会話講師のかなえです。

早いもので 英会話講師をさせていただき 早数年が経ちます。
最初はただただ「間違えないように」「質問に忠実にお答えしなければ」という一種の必死さだけでした。 
こんな私を慕ってくださった生徒様方、英語指導のチャンスをくださった英会話ビギンの加藤代表 山根様への感謝の気持ちでいっぱいです。

今日はここ2、3年ほど 私が実践している『講師としてのスキルアップのための工夫努力』と『生徒様が行き詰った時のご提案』これら2つをお話しさせていただきます。
大まかに言うと「これを英語でなんていう?」と 和英していくことを習慣づけておりそれがレッスンに生きている、という内容に まとまっていきます。

(1)講師としてのスキルアップのための工夫と努力

普段自分が思うこと、出来事、生徒さまとの雑談、テレビや映画を見た時の印象(時々内容の描写)などを英語に代えることをしています。

理想はこれらを即、書き記す、ですが、移動中やレッスン中また思いを全て即その時に書き記す事はできません。
後から思い出し(正確にはその時点で覚えていることを書くのですが)結果、多少変更も加えた形のメモ、または走り書きのようになっています。
それを見直し そこに見出せるルール(文法)を決めたら、生徒様に合わせそれぞれの方に適切な例文作りにかかります。(会話文が中心)
出来事や見聞きしたことを「英語に代えること」の数をこなしてきた成果か、 最近やっと すんなり例文の案が出てくるようになりました。
 

これの最終目的は「生徒様の成長」。
もちろん私自身の成長も必須ですが それは良いレッスンをご提供することの結果、ご褒美のようなものだと思っているので自分の工夫と努力が即レッスンの質向上につながることを第一に考えます。
例文には旬の出来事や季節のものを なるべく生徒様とよく話す言葉をおり入れるよう意識しています。 

(2)生徒様が会話中に行き詰った時のご提案

一つの単語や構文にこだわらず 「さっさと言い換える」「別の言い方で表現する」これら二つのご提案を行っています。

特になかなかご理解できなさそうなポイントは応急処置としてこの手をとります。 
(後でレッスンで行っている「言い換え」「別表現」のご提示例を以下書いていきます)

わからないことが続くと、やはりやる気は失せ英語への苦手意識が育ちます。
この状態を引き伸ばすと 「(英語学習を)諦めてしまう」「英語は難しい」または「向いていない」と思い込んでしまう残念な結果になりかねません。
ここは講師として 早い時点で好転方向へぐっと切り替えたいものです。
知恵と工夫の見せ所!

生徒様は 特に大人の方は「具体的で即実行できること」を求められていらっしゃるので即「できた! やれる」という気分を味わっていただくこと、そしてその気持ちを次へと繋げていくことを意識しています。
 
即座の解決策を具体的アドバイスですがそれが今回の「言い換える」「別の表現を考える」です。

例えば、Could you ~?とCould I ~?の違いが どうしてもわからない という生徒様がいるとします。
この際に これを使った例文で練習を重ねること ルールを繰り返し説明することも確かに一案ですが、でもそもそも 長時間にわたりわからない思いをされているのだから これ以上長引かせるのはお気の毒!
一度表現を変えてご提案します。

【実践例(1)】

Could you teach English me? を I want you to teach me English.と代え(※Could を使って何を伝えたいか を把握しておく必要はもちろんあるのですが)
『いかがでしょう I want you to teach me English.なら大丈夫ですか?
大丈夫なら しばらくこの表現を使っていきましょう。この時のポイントはwant 人to 動詞原型です。
人にしてほしい行為をto の後に起きます。toのあとはどんな時も原型です。toの後に どのような言葉を入れたいですか?』
とルール(文法)のポイントと応用の仕方はしっかりお伝えする。

( ※この時の助言としてよく申し上げるのは、「言い換えることで 知っていく語彙数が増えますよ」です。
これをやって何ができるようになるのかのゴール提示です。
ゴールが想像できると 安心されます。よってやる気が増し お顔つきも変わってくるのがわかります)

そして、別表現とそこにあるルールが定着してきた と感じたらCould you teach English? Could I teach English to me?どうでしょうか、同じ意味でしょうか、などと 元々の疑問に戻る。

(※この「ルールが定着してきたら」の見極めは生徒さまの語彙の数 特に 動詞の数が増えてきた時です。
Could youとCould Iは それ自体を考えるより その後に続く動詞によって判断をしていく方が自然だからという理由からです。
ここまでの時点で講師のやるべきことは 動詞の語彙数が増えるレッスン内容を考えていくことですね)

生徒さまの中には 自分の過去の問題点をお忘れになっている方もいるので、講師がそれとなく触れ しかし 別のことはできてきたことを明確に示し 必ずそこにあるルールを定着させ、生徒さまの「進歩」を生徒さまご自身がわかるように 伝えていくのは大切ですね。

では「言い換える」例を あと一つと単語の例を上げておしまいにします。

【実践例(2)】

encourage=励ます 
You encouraged me.→You gave me a lift.とします。

「持ち上げる」という動詞のliftはここでは 名詞の役目で登場しました。

lift は 「動詞と名詞があります」という口頭説明より表現を用いての説明の方がピンとくるようです。

また「活気を与える」という意味のencourageに代わる 熟語の知識がつきさらに「誰に」になる格の練習もできます。

最後に 単語の例

【実践例(3)】

「出版する」publish とほぼ同じ意味のlaunch
「買う」buy=purchase
また状況によっては 同じように使えるpickyとselectiveなど。

状況や生徒さまに応じて、常に幾つかの「言い換え」引き出しを用意しておくことは急な質問の際にも落ち着いて対処でき私自身も安心です。

そして言い換えておしまいではなく必ず念頭に置いているのは、そもそも生徒さまは もともと何を疑問に感じていたか、という 疑問の原点を講師が忘れないでいる事です。
そうすることで 生徒さまへのお声がけ「進歩しましたね」にぐっと真実味が出るのです。

いかがでしたでしょうか。
少しでも皆様のご参考になれば幸いです。
一人でも多くの幸せな英語学習者さんを増やしたいですね。

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