フリートークを希望されている生徒へのレッスンはどんなものが良い?
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英会話ビギン人気講師のユキコ先生、福田先生、Naomi先生に皆さんのティーチングの疑問を解決いただくこのコーナー。
今日はフリートークを希望されている生徒へのレッスン法についてのご質問をいただきました。
「生徒さんからフリートーク希望のリクエストがあったのですが、
今まで教科書を使って教えていた私は、
テキストの無いフリートークをどのように進めていけばよいのか悩んでいます。
先生方はどのように生徒さんとの会話を広げていますか?
フリートーク希望の生徒さんにも時々教材を使って授業を進めることはあるのでしょうか?」
毎回すべてフリートークだけでは話題に限りがあるので、テキストやニュースを使用してみては?
英会話ビギン 英会話講師のユキコです。
私はフリートークはテキストベースのレッスンのウオームアップとしてしかやっていないのですが、フリートークのみでずっとレッスンを進められるのでしょうか?
もし、生徒さんが初心者あるいは初級の方でしたら、テキストなしで、フリートークだけのレッスンというのは苦しいのでは、と思います。
なぜなら、フリートークといっても、話題そのものに限りがあるし、生徒さんの知っている表現だけで話せるものが非常に限られているからです。
したがって、初心者、初級者の方の場合、テキストを使用なさることをお勧めいたします。
’テキスト’と一口に言っても、様々なものがあり、たとえば、Pearson Longman社出版のFirsthandというテキストですと、
かなり、生徒さんのレベルに合わせた様々なトピックを提供してくれているので、テキストを元にレッスンをすること自体がフリートークのトピックを進めることと重なったりします。
いわゆる中学高校で使うテキストとはかなり趣が違っているのです。
また、各トピックごとに便利な表現の紹介、文法の復習も平行して扱われているのでフリートークをしながらレベルアップをすることができるようになっています。
生徒さんが中級、上級の方でしたら、Breaking News English などのESLのサイトを利用しては如何でしょう?
世界中で起きている様々な出来事に関する記事が端的にまとめられていて、語彙を増やしてリーディングをしながら、フリートークのトピックとしても使えます。
いずれにしても、生徒さんがフリートーク希望とは言っても、よほど、毎回話題豊富な方でない限り、ずっと継続していくうちに話題には限りがでてくると思います。
テキストなり、ニュースなりの何かベースとなるものが必要かと思われます。
about me: ユキコ先生
指導歴15年の英語講師。英会話ビギン マンツーマン英会話レッスン講師他、フリーランス英会話講師として活躍中。中堅英会話スクールを中心に自営の教室を開いた経験もある。TOEICや文法のレッスンに定評がある。
その日のターゲットを必ず明確にしましょう
英会話ビギン 英会話講師のNaomiです。
フリートーク希望の生徒さんにも、テキストは使用すべきです。
何故かというと、仮に1時間のレッスンをすべてフリートークにしてしまうと、かなり上級の方でないとトークが続かないし、トピックを考えるのも大変だからです。
そして、何よりも生徒さんにとって『あまり得るものがない』からです。
確かにフリートークからも新出語彙や表現方法、文法など勉強にはなりますが、ユキコ先生が挙げてくれたテキストなどはもっと多角的に順を追って学べるので生徒さんにとって英会話をきちんと学んでいる実感があるでしょうし、伸び率も変わってくるはずです。
もしも上級の方であれば、個人的な考えですが、日本人講師と話すより多分ネイティブとフリーに話をしたほうが楽しいのではないかとも思いますし。
どちらにしても、レッスンプランを立てるときには、まずその日のターゲットを明確にしておかなければなりません。
例えばターゲットがショッピングならば
・ふだん、どこに買い物に行くか?
・どんな物を買うのが好きか?
・好きなブランドは何?
・最近買ったものでお気に入りの物は?
などなど、ショッピングに関することでフリートークができますよね。
講師が一方的に質問攻めにするのではなく、生徒さんからも質問してもらっても良いと思いますよ。
このフリートークをウォーミングアップにして、ここから導入につなげるとスムーズにレッスンに入れます。
また、レッスンに入る前の挨拶で
How are you? How was your day?
How was your weekend?
からでも充分にフリートークができます。
広げ方は、あまり自分では考えたことがないのですが(苦笑)、
以前生徒さんに「Naomi先生が私の話すどんな小さなことにも反応してくれて、聞いてくれて嬉しかったです。」と言われたことがあります。
なので、どんな小さなことでも拾って拾って、拾いまくっていけば会話は広がっていくのではないでしょうか?
about me: Naomi先生
大手英会話スクール、中堅英会話スクール、プライベート、小学校での指導を含め
計21年の英会話講師経験がある。
現在、マンツーマン英会話ビギンにて、ゲームやアクティビティを使った楽しくわかりやすいレッスンが好評。
3行日記を書いてきてもらうなど、生徒にもトピックの準備をしてもらう
英会話ビギン 英会話講師の福田です。
私もフリートークはレッスンで学んだことを実践する場と考えています。
ウォームアップでフリートークを行っていますが、生徒さんに身近な出来事や興味あること(映画、音楽、ファッションなど)について話題が提供できるよう、必ず3行以上は英文を考えてきていただきます。たとえば、
I went shopping last Sunday.
I got a red bag.
It’s very cute.
で3行ですよと例を紹介すると、それぐらいだったらできそう!という感じになります。
実際入門レベルの方も一生懸命辞書を引いて考えてきてくださり、そのトピックについていろいろ質問しながら、役立つ語彙や表現を紹介していきます。
慣れないうちは英作したものを読んでいただく形でよいと思うのですが、基本構文力がついてきたら書いた文章を暗唱して発表する形に、最終的にはトピックのメモを準備する程度で授業でいきなり話せることを目指していきます。
講師も生徒さんが興味ありそうな話題を提供し、それについて生徒さんに質問していただくのも疑問文の練習になりますね。
フリートークで難しいのは訂正の仕方かなと思います。
全くの入門の方は1行ごとに訂正し正しい文を書きとめていただくようにしていますが、主語動詞で文を作るのに慣れてくると情報量も多くなるので、流暢さの訓練のため訂正個所を制限することもあります。さらにレベルが上がり、ひとりで2,3分お話しできるくらいの方ですと、お話している間に重要な間違いをメモし、最後に説明するようにしています。
あくまでもテキストのトピックやターゲットをメインに練習しながら、次の週、あるいは数週間、数カ月後、習った表現をフリートークで使えるよう講師が工夫して話を進めるのも大事ですね。
いろいろな職業や経験を持った生徒さんたちとお話しするのはとても楽しいです。