年齢があがるほど、発音上達は難しい?リスニングは?考察結果

リスニングは難しい?

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赴任前研修は、企業によってレッスンの形式、進め方など様々ですが、私が教えた企業の場合、

・出発前に短期で詰込み型のレッスン
・完全マンツーマンで、1回80分のレッスンを週3回、全12回の1ヶ月
・赴任は英語力ではなく、仕事のスキル、経験で決まるため、スタート時のレベルはほほとんど初心者
・年齢層は30代前半から50代半ばまでの方が受講
・赴任先は非英語圏で、東南アジアやヨーロッパが多い

という内容で担当していました。

レッスンを担当する上で、現実的にビジネスレベルの英語は無理がありますから、最低限の自己紹介や、税関など入国時に対応できるように、というのが相手企業の要望でした。
テキストは初心者向けの、簡単な挨拶、自己紹介、買い物など場面ごとの会話の練習でした。
この記事では、そんな私の赴任前研修で、大変だったことなどをシェアいたします。

問題1. 発音矯正とスピード

会話練習の際、30代の方は、CDを聞いて、なんとか真似しながらモデル会話についていくことができますが、やはり40代後半から50代の英語の学習経験がほとんどない方は、短文リピートはなんとかできるものの、会話の流れとしてCDのシャドーイングなどはかなり難しかったです。
発音もカタカナの発音が矯正できず、th/sや音と音をつなげて読むことも結局最後までできませんでした。

対策:大げさに、そして恥を捨てさせる。そして、ときには次回にパス

とにかく口の動きを徹底して練習しました。
私よりかなり年上の方で、最初は恥ずかしさもあったようですが、完全マンツーマンだったことと、教えている私が何度も口を大げさに開けたり、舌の位置をイラストで描いたりしながら進めていたので、英語を話す時のの口や舌の動かし方に抵抗なく取り組めるようになったと思います。
ただ、短期間ということもあり、これで大丈夫!というような結果につながるものではもちろんありませんでした。
また、発音の指摘ばかりされると、話すモチベーションが下がる可能性がある方でもありましたので、ある程度見切りをつけて、今日は3回指摘して練習したから、これ以上は指摘せず、残りの時間は発話量を増やすようにしよう、など私自身気持ちを切り替えるようにしていました。
やはり年齢と発音上達には一定の関連性があるようでした。

問題2. 発音できない=聞けない?

これは本当でもあり、そうでもないと経験から思いました。
担当前は、発音でつまずいてしまうと、やはり音のつながりなどが分からず、1文の質問ですら何を聞かれているか聞き取れないのでは、と思っていましたが、私が担当した赴任前研修ではそういった方はそれほど多くなかったです。

年齢に関わらず、発音はそこまでカタカナ英語ではないのに、質問として聞かれると全くわからなくなってしまう方もいましたし、発音は全然できないけど、なんとなく質問の意味はわかるという方もいました。

対策:聞き取れた単語で想像させる

この問題においては、私は場面と単語から想像するように伝えました。

つまり、質問を理解できていた方は、ある意味勘がいい方が多く、文全体ではあまりわからなくても、その質問の場面と、聞き取れた単語から想像して理解しているとわかったからです。

逆に、質問が全くわからない方は、最初の単語だけで文全体の意味を決めつけて最後まで聞かなかったり、場面を想像するのが苦手、という傾向があるようでした。

会話のテキストは、レストランの注文、買い物、などの場面ごとでしたから、会話のイラストを見せながら、質問することで、場面のイメージ、理解→質問の想像、という流れに慣れると、多少答えられるようになる方もいました。

いかがでしたでしょうか。発音は確かに年齢と関係は大きくしていますが、リスニングはある程度想像力でカバーできる部分もあるという結果でした。
参考になったでしょうか?

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