学習タイプ別のアプローチ【グループレッスン講師向け】

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英会話スクールでも、企業派遣の英会話講師でも、グループレッスンでは、必ずクラス運営そのものについて悩むことがあると思います。
様々なタイプの方がいるので、なかなか思う通りにコントロールできず、カリキュラムが進度通りに進まなかったりすることもあります。
そうなると、当然他クラスと差ができてしまう可能性もありますし、クレームなどにも繋がりかねません。

今回は、そんな十人十色なクラス運営をするに当たり、すぐにでも実践できるポイントを学習者のタイプ毎にご紹介していきます。

ケース1. とにかく気が済むまで質問したい方

クラスの中には、文法や、細かな表現が自分の知っている知識とちょっと違った場合など、とにかく徹底的に理解したい、という方もいます。

マンツーマンレッスンならまだいいですが、グループレッスンでは、スクールによっては講師はAll Englishで授業をしなければいけない場合もあるので、その学生のレベルに合うように説明するのは至難の技ですよね。
また、ある程度一つの表現として覚えて、使えるようになってほしいものもあるので、解説はなるべくしないでやりたい場合もあると思います。

ソリューション1.他の学生に振る

基本的な方法ですが、他の学生に振ることも有効です。
中には文法が得意な方や、説明好きな方もいるので、質問された場合、That’s a good question! What do you think?と質問をパスしてしまうのも作戦です。
学習者同士で考えるクセをつけさせると、進行がとても楽になります。

ソリューション2. 宿題で自分で調べてくるように言う

授業内で解説するほど重要でない質問の場合、そこに時間をあまりかけられないので、自分で調べて、次回の授業で他のクラスメートにも説明してほしい、というミッションにしてしまいます。
まずは自分で考えさせるクセをつけさせることで、クラス運営も楽になりますし、その学習者自身の知識も深まり、また、クラスメートも勉強になりますよね。

ソリューション3. ときには、「説明はない!」とはっきり伝える

え?と思われるかもしれませんが、表現や文法では、説明がそもそもできないものもあります。
例えば「1回目と2回目はどうしてone time,two timesを使わないのか?」と聞かれても説明に困りますよね。
でも、実際に教えていると、必ず教師の予想の斜め上をいく質問が飛んでくることもあります。
全てを説明しようとせず、もう覚えるべきものは覚えるように言ってしまいましょう。 

ケース2. レッスンに来ても参加しない方

口数が異常に少なく、こちらから話を振らない限り絶対に発言しない、と言う方も必ずいます。
その場合は、原因を2つのパターンで考えてみましょう。

性格的な問題→話す機会をペアワークなどで平等に与える

少人数といえど、なかなかクラス内で発言するのは勇気がいるものです。内気な性格の方は参加できないかもしれません。
そういった場合は、教師が全て全体をコントロールしようとせず、ペアワーク会話を増やすなど、参加する場を作りましょう。
そうすれば机間巡視で後ろからサポートすることもできます。

そもそものレベルが問題→絶対答えられる質問を用意する

少人数で、仮にレベル毎に分かれているクラスでも必ずクラス内で差はできてきます。
また、欠席なども重なると、なかなかついていけなくなりますよね。
それでもレッスンに参加している1人ですから、教師が質問を振る際、必ず答えられる質問を名指しでその学習者に聞きましょう。
集団の中で答えられることで、少しずつ自信になっていくこともあります。
個別に宿題などを出す場合は、学習者のプライドなどを考えて、レッスン後などにこっそり伝えた方が無難です。

いかがでしたでしょうか。他にも様々なタイプの方がクラスにいて、大変なことはたくさんあると思います。
いずれの場合にも、教師がクラス内の学習者の特色に常に注意していれば、学習者を巻き込んでクラス運営をしていくことができます。
ぜひ、いろいろな視点でクラスを観察してみてくださいね。

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